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風にのって龍が翔ぶ
瑠奈
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2005年03月13日(日)
華の女 風の男

昨年の暮れであったかランティエという雑誌にあるフォトグラファーが一番好きな女性として白洲正子を挙げていた 「到底無理ではあるが彼女と会話が楽しめるようになりたいと思っていた まだまだではあるがあんな女を育てられるような男になりたいと思っている」とあった

白洲正子、、、どこかで聞いたような名まえだわ 
お茶かお花の先生だったかな・・・ どんな女性なのか気になっていた

「白洲正子とその世界観」という催し物がJR名古屋高島屋で開催されるというのを新聞で知って、愛知県美術館へ行った帰りに観て来た


白洲正子(1910-1998)
文学、骨董、旅、信仰と日本の美を見続けた随筆家
また能とは深く関わり十四歳で初めて舞台に立った
騒がしい世の中を避けて人里はなれたところで夫である白洲次郎と茅葺き農家に移り住んだ 日本の敗戦後、質素ながらも好みの骨董に野花を活けて美を求め楽しむというある意味贅沢な暮らしぶりであった


夫、次郎(1902-1985)の生き方も「風の男」と言われたように颯爽とし戦後GHQにひとり立ち向かい日本の再建にかかわった 車が好きで留学時代に駆っていたというベントレーXT7471は高島屋に1Fエントランスに展示されている

戦後のあの混沌とした時代にこのような夫婦がたしかにいたということは驚きでもあり、喜びでもある