東京創元社 デイヴィッド・アーモンド 著 山田順子 訳
古びたガレージの茶箱のうしろの暗い陰に、僕は不可思議な生き物をみつけた。 青蠅の死骸にまみれ、蜘蛛の巣だらけの彼は誰、……それとも、何?
原題は「Skellig」スケリグ。
イギリスの文学賞、カーネギー賞とウィットブレッド賞を受賞した作品です。 邦訳が発売されたのは2000年なので、結構経っていますが 本屋で見かけて邦題に釘づけになったんですよね。 多分「肩胛骨」というところに。 私、骨フェチなので(何ソレ)鎖骨とか肩胛骨とか好きなのですよね。 つーかその骨の作り出すラインが好きなのかな。
著者は児童書として書いたそうですが、子供だけに読ませておくのは絶対にもったいない。 そんな瑞々しさに溢れた、胸に迫る作品でした。泣けます。 読後感は「もっと優しくなれるかもしれない」と思わせられる感じです。 僕=マイケルの幼い感性を通して語られる世界の 美しくも脆く、優しくも厳しい、そして透明感に溢れたことといったら素晴らしい。 現実感を伴いながらも、ファンタジーでしか語れない何か。 不可思議な生き物=スケリグがマイケルの心にもたらしたもの。 ああ、そうか。人間って、脆いけれどこんなに強く優しい生き物だったんだ。
人間は進化の過程で鳥のように含気骨を持つことができなかった。 だから背中の翼は退化して、しまいにはなくなってしまった。 肩胛骨はそのなくなってしまった翼のなごりなの。 ほら、あなたの背中にも翼のなごりがある。
この前、2回目のレミゼを観てから レミゼの歌が頭を離れないんですよぅ。
民衆の歌の 戦う者の歌が聞こえるか とか エポニーヌの on my own とか マリウスの 空の椅子とテーブル などなど。
毒されてるなぁ。 東宝の罠に嵌っているともいうのか。
31日に観た後はしばらくミュージカルは我慢しようと思ってたんですが 9月にももう1回観たいかも。真綾ちゃんはもう出ないのだけど。 というか洋平くんのマリウスがちょっと観たいのだよねー……。 さすがに楽日はもう無理だけどさー……。
嵌る人はこうやってドツボに嵌るんですよ……。
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