2003年04月26日(土) |
リリイ・シュシュのすべて |
健全すぎる精神を持った父上は、この映画をちっとも理解できなかったそうです。 確かに、屈折した少年達の世界を理解するには父上は真直ぐすぎる人だと思います。 私は、この映画に恩田陸の小説的な不安定なものを感じました。 あのカメラワークがその不安定さを増長しているのだと思います。
つーか。 映画の最初の方、主人公の男の子が 田んぼの真ん中でCDを聞いている絵があるんですけど ソコを観たとき
……栃木じゃん?
って私思いましたね。
実際、舞台は栃木県足利市。 あの地平線が見えそうなほど続く田んぼの連なりは 関東平野では栃木県南でしか撮れないと思います。 宇都宮も劇中に登場するのですが あのラブホ街は多分、4号沿いのジャスコ脇だと思います(笑) 山を映してくれたらどこで撮影されたかわかると思ったんですけど 上手い具合に山が入らないように映されてましたねー。 そりゃそうか。
この映画を観てもらえたら 私が住んでいる周りの景色を分かってもらえると思います。 そう、こんな感じなの、うちの周り。
父上、あなたの娘はヨゴレです。 そんな真直ぐな目で見ないでーって感じ(爆)
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