まつや清の日記

2007年01月28日(日) 夫婦別姓を考える

 内閣府が「家族の法制に関する世論調査」結果を27日公表しましたが、各新聞社の報道は微妙に内容を異にしています。調査は、全国の成人男女5000人を対象に行い、回収率は55、3%だったとのことです。

 各紙見出しを見ると
毎日新聞ー夫婦別姓 賛否並ぶ 保守層反発 揺り戻し?
中日新聞ー夫婦別姓 揺れる世論 反対35% 賛成36% 世代間で意識に差
朝日新聞ー夫婦別姓、賛否並ぶ 選択制めぐり内閣府調査
読売新聞−夫婦別制派が減少 同姓派は5ポイント増、賛否拮抗
日経新聞ー夫婦別制 反対派増える 法改正に賛否拮抗 
産経新聞−夫婦別制 反対 じわり増加 民放改正は様子見
静岡新聞ー夫婦別制、賛成減る 民放改正反対が増増加 旧姓、通称使用は微増

 とあります。調査は5年ごと、96年、01年、06年と行われました。
夫婦別姓改正賛成派は、32、5%→42、1%→36、6%
夫婦別姓改正反対派は、39、8%→29、9%→35、0%

 報道の違いで面白いのは、朝日新聞が「結婚で姓が変わることに「不便」を感じる人は46%で過去最高になったこと」をこのニュースの最初に、読売新聞が「「夫婦の姓が違うと子供に好ましくない影響がある」と考えるも全体の66、2%で、「影響はない」の30、3%の約2倍に達した」をこのニュースの最後に載せています。

全部の新聞を読んでみると、世論調査の項目が沢山あり、全体像を掴む為に何をチョイスするかは、各社の姿勢によって異なり、記事の内容が微妙に変化している事がわかります。

 因みに、私自身は30年来変則的夫婦別姓を実践してきていて、「私らしさの」アイデンティティの問題として選択的夫婦別姓制度を早期に導入すべきとの考えです。勿論、同一姓の選択も容認するわけで多様な選択があっていいと思うのです。

 因みに私=松谷は旧姓です。夫婦別姓を容認しても、法律婚では90%が男性姓というのが実体です。男社会は変えるためにも敢えて妻方籍に変えました。女性の大半は姓を失う喪失感を経験をしています。

 喪失感は経験してみないとわからない所があります。私自身もやもやした感情は当時強く残り、子育てにエネルギーを投入したことを思いだします。ただ、法律が変わったら真っ先に旧姓に戻そうと考えていますが、皆さんはいかがですか。


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K.matsuya

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