まつや清の日記

2005年11月09日(水) 全国ではじめての指定管理者制度の外部評価

 都道府県議会議員交流会の政策研究会が11月16日衆議院第2議員会館で開催されます。テーマは道州制と人事院勧告制度です。講師の方との打合せで、「ところで静岡県で全国で先駆けて指定管理者制度の外部評価システムがつくられているって聞きましたが、その資料はありますか」と質問されました。確か、そのような新聞報道を見た事があったなと記憶はあったのですが、即座に答える事が出来ず、「調べて見ます」とご返事しました。

 折りしも、県営都市公園5施設の指定管理者が選定された時期に重なりました。「エコパ」を中心とする小笠原総合運動公園は、「県サッカー協会グループ」、草薙運動場は「県体育協会グループ」、遠州灘海浜公園は「天竜造園建設グループ」、愛鷹広域公園は「日産クリエイティブサービス」、吉田公園は「NPO法人しずかちゃん」。選定での透明性が問われるのは当然ですが、本当に指定管理者制度の活用で本来の目的が遂行されるのか、大いに関心が持たれる所です。

 この指定管理者制度の外部評価制度は、県全体でのシステムにはなっていないようで、まずは先行した富士山こどもの国、管理者はサファリーパーク、に対する試行的実験制度であるようです。手法は、公園の目的、業務体系を表したパークマネージメントカルテを作成、評価項目、管理指標、評価の方法については指定管理者と協働、評価は1次評価として実施内容の評価、二次評価として成果を評価するとのことです。

 カルテを見せてもらいましたが、ことこまかに機能(利用者の受益)、手段、具体的な業務内容(公園の管理運営内容)、計画数値指標(年間)、実績、評価手法があがっています。そして、年3回100名づつの利用者アンケート予定があり、8月26日と10月29日の2回の結果が出ています。かなり、こまかい内容です。そして、11月18日には、第1次評価結果が出される予定です。確かにこれは全国から注目されるかもしれません。

 それにしても、こうした指定管理者制度、アウトソーシング、PFI、市場化テストなどどんどん進行すると「大きな政府」論云々と言ってる場合じゃないような状態になります。公務員パッシングに対抗する公務員制度はいかなるものとなるのか。国鉄、NTT、郵政と民営化がすすみ、残りは自治体と教員にまでなってしまいました。新たな「公共性」とは何か、真剣に考えないといけません。


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K.matsuya

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