2004年02月27日(金) |
麻原彰晃こと松本智津男被告に死刑判決 |
オウム真理教の教祖、麻原彰晃こと松本智津夫被告に死刑判決が下されました。
1995年の地下鉄サリン事件から9年。
被害者家族の怒りと悲しみ。
松本サリン事件の犯人とされた今は長野県公安委員会委員の河野義行さん。
殺人事件をもまきおこすことになる教団に身を投じた若きエリートたち。
この事件をかるがしく扱うことはできませんが、暴力的手段による社会の転覆をある時期から夢見た麻原彰晃の教えに過ちがあったのであり、厳しく断罪されなければなりません。ただ、それをよそごとのように批判するだけでは、この問題は、繰り返し引き起こされることになります。
全共闘世代といわれる私たち自身もまたそうした社会的経験をしてきたわけであり、そのことの内在的な批判が必要です。地下鉄サリン事件は一つのテロ事件であったということです。この事件はでっち上げという方々もいました。私は、捜査に名を借りた人権侵害に厳しく抗議しながらも、こうしたテロ事件のあやまりを、つまり、無差別に人を殺す、一人、一人の命や人権を大切に出来ない人たちに社会を変えることができるんだろうかというということを強く主張してきました。
非暴力主義と人権。 この観点からのオウム真理教の検証が必要です。
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