音を聴く日々。
DiaryINDEXpastwill


2009年06月20日(土) LOVERS FESTIVAL@上野水上野外音楽堂

先日の日記を見ると、まだラジオを楽しんでる余裕がありましたな。
以降はもうそんな心の余裕はなくなってました。
こんな感じが来週もつづく。

しかし、まぁとりあえず土日で一休み。
今日は開放の日だ(大袈裟)、と思ったらいつも聴いてる音楽も全然違うものに聴こえる。
シーナさんの「ルルー」聴いて思わず一緒に歌っちゃう。
るるっるるー。るるっるるー。

来週のくるりは微妙だが、とりあえず今日は15時スタートのイベントを見に、
上野の不忍池のほとり(上? 蓮の葉で埋め尽くされた不忍池は壮観でした)
にある上野水上野外音楽堂へ。
出演者は、ROUND TABLE/高橋徹也/the ARROWS/Swinging Popsicle/朝日美穂。
10年選手ばかりのラインナップの中に、なぜかアロウズ。
不思議な人選であった。

上野水上野外音楽堂は、日比谷の野音と違って開閉式の屋根があるつくり。
屋根が空いてると不忍池が一望できるようだったけど、今日は閉めっぱなしでちょいと残念。
天気良かったのにね。
キャパは日比谷の2/3くらいかなぁ。
お客さんの入りは、席を1人が3席分使えるくらい。
疲れ気味の自分には、余裕があってありがたかった。
椅子は、木でできてて、温かみがありました(しかし長時間座るとやはりおしりは痛くなった)。
ついでに、アルコール持ち込みは禁止と書いてありました。買っていかなくて良かった・・・

■ROUND TABLE
ライブは、会場に音の制限があるとのことで、みんなアコースティック。
ROUND TABLEはメンバー2人プラス、ギター、ベースパーカッションの5人編成。
メインボーカルがキーボードのリエコさんだと思ってたら、
ギターの北川さんが歌いだしたので、かなりの驚いた。
10年近く思い込んでた。って今日まで2人が演奏している楽器も知らなかったけど。
(今はなきフリーペーパー、アンダウンの連載のイメージのみ)。
北川さんの声は甘くかわいらしく、曲もポップで渋谷系の空気を感じました。
45分くらい、結構たっぷりやってくれましたね。

セットチェンジは、アコースティックだからか10分くらいでサクサク進む。
飽きずにすんで快適でした。
客席の後方では、アロのメンバーもライブ見てた。
それをちらちら見る自分・・・。
しかし、近づくことはできず・・・

■高橋徹也
高橋さんの印象は、足ながっ、そして細っ。うらやましすぎるスマートさ。
いろんな音が鳴ってたROUND TABLEとは対照的に、
本人のギタープラス、キーボードのみでの演奏だったので、
声の良さやエレピのメロディのきれいさが際立ってた。
キーボードの人が、ピアノ弾きって感じの鮮やかな手さばきでうまかったなー。
高橋さんの曲や歌はひんやりとした不思議な世界感があって、
聴いてるうちにずるずるっと異世界に飲み込まれてしまうような感触でした。

■the ARROWS
アロウズは、ウカチンさんがドラムの代わりに、
ジャンベのようなパーカッションとシンバル・タンバリンで、
山内さんがアコギで、それ以外の3人はいつもどおり。
リュウジさん含めみんな座って演奏。

演奏した曲は、途中順不同ですが、全7曲。
ONE NIGHT STAR/マイフレンド/屋上でスワロー/
さよならミュージック/Oh! ベイビー!!/Natural Thanks/
サワディカップ/さよならおやすみまた明日

1曲目がアコースティックでは、やりそうにない「ONE NIGHT STAR」で目から鱗が落ちた。
そして、アロも高橋さん同様、音が詰まってない分、歌がまっすぐ響いてきた。
特に、リュウジさん、山内さん、キャンディさん3人のハーモニーが良かったんですよ。
鳥肌立った。いつもこんなに迫力あったけ?と思うほどに。
あと、前の2組は歌詞を知らないからかもしれないが、
どこかの物語を歌ってるっていう印象だったんだけど、
アロウズは、どの曲にもメッセージがあって、演奏にも感情が宿っていて、
伝わってくるなぁ、と思えた。
ファンだからですかね。いや、きっとそうでないはず。

MCでは、「風が良いよね。風だけで何もいらないよね」っていう野外ならではの話や
「今日はお子さん連れの人も多いですね。そういうの見るとほしくなるなぁ。
あ、つれて帰らないから安心してください」っていう話。
「サワディカップ」の前には、大事な仲間との別れについて。
番長さんは、アロウズにとって本当に大きな存在だったんだな。

動きの面で言うと、キャンディさんがかっこよかった。
「Oh! ベイビー!!」のイントロがなり始めると同時に、すくっ、と立ち上がり、
2曲ほどそのままノリよくベースを弾いてたキャンディさん。
イベントの中で唯一立ち上がった男。
見ていて、非常にテンション上がった。踊りたくてうずうずしたよ。

最後の「さよならおやすみまた明日」では、明日への力をもらった気持ち。
先週につづき、またありがとう、と伝えたくなった。

■Swinging Popsicle
メンバー3人のみで演奏。ボーカルの藤島さんがアコギを弾いたり弾かなかったり。
Swinging Popsicleもこれまた、歌とハーモニーが良かった。
藤島さんの清涼感と伸びのある声。
高音は、天井を通り越して、空まですぅーっと上っていくようだった。
知ってる曲もあって、より楽しめました。

■朝日美穂
トリの朝日さんの時は、もう19時過ぎてた。
週末特有の頭痛が出始めたので、帰ろうか迷ったんだけど、
最後のセッション見たさに、結局思いとどまる。
朝日さんは、本人のキーボードと、サポートのベース、ギターで演奏。
朝日さんは、体全体で歌ってる印象の人だったなー。
そして、ギターの人が曲によってシタールのような音のする楽器を弾いていて、
その揺らぎが気持ちよかった。
歌も時にささやくような、枕元で寝る前にお話を聞かせてくれるような歌い方だったので、
うとうとしながら見てました。

で、朝日さんが歌い終わると出演者全員を呼びこんで、セッション。
朝日さん曰く、それぞれの面識はあまりなく、昔共演したかもねくらいの関係だけど、
主催者たっての希望でセッションをすることになった、とのことでした。
人数が多いからヴォーカル陣だけかと思ったら、全員登場。総勢約20名!
ステージが広いからできる業ですね。
朝日さんのサポートの2人と、ROUND TABLEのリエコさんのキーボードと、
ウカチンさんのパーカッションで、曲は清志郎さんの「デイドリーム・ビリーバー」。
アロウズは、ウカチンさんはカウントを担い、リュウジさんは前方で代表として歌いだったけど、
その他の3人は後方でタンバリン叩いたりシェイカー鳴らしたりで、
気楽に楽しそうだった。自由で。一番年下の、後輩の雰囲気で。
ぎこちなさもありつつ、しかし最後にふさわしい楽しいセッション。
終わった頃には、空は真っ暗だった。

野外のアコースティックイベントって良いもんだな、と思いました。
このゆるさ、歌や楽器の音と、風や鳥の声や車の音が合わさって生まれる気持ちよさ。
すっかり癒されたー。


ましゅ |MAIL

My追加