われ想う
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天気の良い日は、こいつの匂いがまとわりついて離れない。
トイレの芳香剤みたいだ、とか心ない発言を受けながら、 それでも、黄色なちっちゃい花をいっぱいつけて、咲いている。 この花粉て、車のフロントガラスにつくと、なかなか落ちないんだよね。 ずっと、ずーっと、匂いが残るんだよ。
きんもくせい。
こいつの匂いを感知した瞬間、空からドォォっと鉛の毛布が落ちてきて、 私の両肩にのしかかる気がするのさ。 普段は抱えて隠してる、オセンチ爆弾に火がつくのさ。
理由はわからん。 でも、何て言うかな。自分の真ん中がギュウと圧縮される感じ。 幸せな想い出も、逃げ出したくなる過去も、思い出したくない傷も、 全部、フラッシュバックする。 こいつの匂いと一緒に。
キンモクセイの香る 寂しさが好きだよ これがずっと続けばいいな いいな
すげぇ、マゾ(笑)。 私もこんくらい強く、弱さを認められるくらい強く、ならんとな。
「HOTEL宇宙船」 THE YELLOW MONKEY
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