われ想う
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2001年10月05日(金) キンモクセイ

天気の良い日は、こいつの匂いがまとわりついて離れない。

トイレの芳香剤みたいだ、とか心ない発言を受けながら、
それでも、黄色なちっちゃい花をいっぱいつけて、咲いている。
この花粉て、車のフロントガラスにつくと、なかなか落ちないんだよね。
ずっと、ずーっと、匂いが残るんだよ。

 きんもくせい。

こいつの匂いを感知した瞬間、空からドォォっと鉛の毛布が落ちてきて、
私の両肩にのしかかる気がするのさ。
普段は抱えて隠してる、オセンチ爆弾に火がつくのさ。

理由はわからん。
でも、何て言うかな。自分の真ん中がギュウと圧縮される感じ。
幸せな想い出も、逃げ出したくなる過去も、思い出したくない傷も、
全部、フラッシュバックする。
こいつの匂いと一緒に。


  キンモクセイの香る 寂しさが好きだよ これがずっと続けばいいな いいな


すげぇ、マゾ(笑)。
私もこんくらい強く、弱さを認められるくらい強く、ならんとな。

                  「HOTEL宇宙船」 THE YELLOW MONKEY
 


睦月 |MAILMy登録