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2011年06月15日(水) M単休止前 思い出 その2 黄昏時の逆転 2002/10/27

今の3面記事は一言ツッコミになってしまいましたが、以前はほんとに「3面記事」だったんです。


個人的に一番印象に残っている3面記事は


「黄昏時の逆転2002/10/27」
http://ip.tosp.co.jp/Niki/TosNk100.asp?I=mtanrankig&Dt=19991026&SPA=20&guid=ON&Pw=

※これが元の記事 このサイトの日付は1999/10/26となってますが、これはダミー。日付通りに書くとすぐにページがなくなってしまうため、過去にさかのぼって書いていたためです。


この記事です。


これはM単最終週に起きた★ユージィさん(現★埼玉のユージィさん)に起きた逆転残留劇の一部始終。

しかし、あまりにも地味でおそらくM単を隅から隅までチェックしてた私しか目撃してなかっただろう…という出来事をドキュメンタリーちっくにお伝えしました。


では、改めてその全文を掲載しよう。


−−−ここから−−−


黄昏時の逆転2002/10/27


天皇賞も終わり、大半のM単戦士に悲喜こもごもの結果が出た。しかし、まだ数人のM単戦士は選択レースとして残されていた京都最終R、中山最終Rを戦っており、Bクラス所属のユージィさんもそんな一人だった。

この時点でのユージィさんのポイントを確認してみよう。天皇賞が終わった時点で2270P。7週目時点で降格圏内の39位。野球の打率とは違い上位が下がる事はないので、このままポイントがなければ即降格だ。

ではさらに遡って、この日のユージィさんの投票を見てみよう。

ユージィ

[Bクラス残留できるかなぁ]


日曜中山メイン

テイエムオーシャン


日曜中山最終

ロックスキル


渡月橋S

ビッグフリート

(10/27 13:43)

このような投票であった。コメントにもあるように、この投票からは降格のボーダーライン上にいる危機感がヒシヒシと伝わってくる。何故か?上記の3頭はどれも1番人気なのだ。

そしてズバリ、ユージィさんの取った作戦とは、『とにかく堅いトコで確実にポイントを加算する』というものだったと断言できよう。その作戦は悪くない。ボーダー上にいるユージィさんにとって一番大切な事は少しでもいいからとにかくポイントを加算する事である。

しかし競馬というものは思い通りになってくれない。おそらく最も期待していたであろうビッグフリートはD.ボニヤ騎乗トーセンダンディからの不利をもろに受けて6着敗退。テイエムオーシャンは−20Kg、本調子ではなかった様子で13着惨敗。そして残ったのが、中山最終Rのロックスキルという訳だ。

もう一つエピソードを加えるならば、ユージィさんはその前週にカンファーベストで1着から10着降着の憂き目にも遭っている。ツイていない...。

そんなユージィさんにさらなる不幸が襲いかかる。中山最終レース、外枠で暴れていた馬がようやくゲートに納まり、さぁ発走か!...と思われた瞬間、今度は内枠にいた馬が突然ゲートで立ち上がり、ひっくり返ってしまったのだ。その馬は...そう、ロックスキル。そして何と、競争除外になってしまった!


いくら何でもこんなアクシデントは考えていなかっただろう。しかし次の瞬間、ユージィさんは驚くほど冷静に、この事態に対処した。

ユージィ
[変更]
日曜中山最終
オレゴンガール
(10/27 16:26)

本来の中山最終Rの発走予定時刻は16時20分だったが、実際に発走したのは30分頃だったと思われるので、この投票は間違いなく有効だ。

そしてこのオレゴンガールこそがユージィさんの運命を変える事になる!!最内枠から好スタートをきってハナを奪ったオレゴンガールは、他馬に影を踏ませる事なく鮮やかに中山ダート1200mを逃げ切ったのだ!!

オレゴンガールの単勝は380円、複勝は150円で計530Pの獲得である。

しばらくたって、集計した結果が画面上にはじき出される....


最終的なユージィさんの獲得ポイントは2800P★降格ボーダーラインをわずかに140P上回っている!!間違いない!土壇場での逆転残留がこの瞬間決定した!!

後から分かった事であるが、実はユージィさんには2つの幸運が重なっていたのだ。

1つ目は意外かもしれないが、当初の指名馬ロックスキルが除外になった事。このレースでのロックスキルの人気は相当なものだった。単勝は250円くらい、複勝は110円くらい。つまり、仮にロックスキルが勝っていたとしてもユージィさんのポイントは2630Pで、へたれさんの2660Pに及ばずに降格だったのである。もう1つはもちろん、わずかに残された時間で投票し直したオレゴンガールが見事に勝利を飾った事である。

ツキにも見放され、度重なるアクシデントに見舞われながらも諦めずに戦い、ついには自らの実力でラッキーを引き寄せたユージィさん。


私以外には、おそらく誰も気付いていなかっであろう、黄昏時に起きていた孤独な逆転劇....。

私の胸には熱いものがこみ上げていた。(終)


−−−おわり−−−



ちょっと当時の状況が分かりづらかったかもしれませんが、M単戦士さんならなんとなく分かってくれるでしょうか。

当時の投票は掲示板を使っていたので、このような投票形式になってます。


その前週に今はない重賞カブトヤマ記念のカンファーベストで、郷原の歴史に残る超絶大斜行10着降着の被害にあってたり…

ポンテローザ(懐かしい…)が勝った渡月橋Sでトーセンダンディ(降着)から思いっきり不利を受けて外れたり…

シンボリクリスエスが勝った中山開催の天皇賞・秋の1番人気テイエムオーシャンはまさかの-20kgで1番人気13着の圧敗(笑)。


ここまで踏んだり蹴ったりで、さらに最後の望みを託した圧倒的1番人気だったロックスキルが発走除外ですよ。


普通だったら心が折れませんか?


私なら折れます(笑)


まあ、代わりに投票したオレゴンガールも繰り上がりの1番人気だったわけですが、状況が状況ですからねえ…。



記事にも書いたように、ロックスキルがもし出ていたら、勝っていたとしてもポイントが低すぎて昇格はなかったわけで、それを知ったときはちょっと

(おおお〜、不幸かと思ったロックスキル除外は実は幸運だったのか!?)


という衝撃を受けたわけです。それでこういう記事を書いたんですねえ。懐かしい思い出です。



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