★ランキン@JRA馬券道場名人&社長の馬券日記

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2005年09月15日(木) 番外編:不利を受けて勝ったのにやり直し?

不利を受けて勝ったのにやり直し?

★はたぼうさんのブログで触れられてるように、W杯アジア5位決定戦(まわらなくて良かった…)の件が波紋を呼んでいる。事の経緯は以下の通り

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吉田寿光氏が主審を務めたこの試合の前半39分PK(ペナルティキック:ゴールキーパーのすぐ前から蹴るアレね)を決めたウズベキスタンの別の選手に反則があり、得点は認められなかった。本来ならPKはけり直しとなるが、吉田主審はバーレーンに間接FKを与えて再開した。

参照:中日新聞

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この話、ややこしさがややこしさを呼びまくり、かなりややこしくなってるのでこの記事では全然カバーしきれていない点も含めていくつかポイントを整理してみましょう。

1 ルール上、PKの際にはキッカーが蹴るまではペナルティーエリアの中に誰も入ってはいけない
2 PKは見事決まったかに見えた…
3 しかし、今回のPKではPKを『蹴った側のウズベキスタン』の選手が1の違反を犯した

では…その場合どうなるか…

4 「PKをやり直す」ことが正解

…だったのです。そんなの私も知りませんでしたがそうだったようです。誤審というからには間違っちゃったワケで、

5 PKやり直すべきところをバーレーン側のFKにして試合を再開してしまった

のです。ここでさらに第2のポイントをつめます

6 これまではこのようなケース、つまりペナルティエリアに選手が入っていても『流していた』。つまりほとんどケースでは『放置していた』。得点になっていた。

ここからは判定直後の現場での抗議内容の想像です。一体何語で抗議していたのかもキニナル…。ウズベキスタンってことはロシア語ですかね?ウズベキスタンには「宮本」が居なかったのが痛かった。

〜〜〜〜〜〜

ウズベキスタン
「チョット、チョットなんで点が認められないのよ?(涙)」

吉田さん
「蹴る前に○○選手がエリアに入っていた。あれは違反だ!」

これは正しい

中略(押し問答)

ウズベキスタン
「判ったよ!普通だったらそんなのは流すところだけど、○○が違反を犯したコト判ったよ。それは認めるよ。でもそうだったら、もう一回『PKやり直し』だろ?」

これも正しい

吉田さん
「いや、この場合は相手チームのFKから再開だ」

これは間違い

ウズベキスタン
「そんなの聞いたことないよ〜〜〜。」

〜〜〜〜〜

実際にはここまでの話にすらなってないでしょう。ウズベキスタンの選手達はそもそも何で相手のFKになったのかすら理解出来なかったかもしれません。

吉田さんはおそらくこういう勘違いをしたのではなかろうか…。

『違反をしたのウズベキスタンだから相手ボールから再開』

でも、この違反の場合は

『違反を犯したのがどっちの選手でもPKやり直し』

が正解だったのです。つまり完全な誤審だったのです…。まあ、吉田さんが勘違いしたのも流れだけを見るとなんとなく判るところもありますがそれはアトでまた触れます。

もう一回ここで整理しましょう

1 そもそもこれまでは色んなトコロでこういうプレーが実際にはあったが、それは流していた(得点にしちゃってた)
2 でも、吉田さんはそれを毅然と流さなかった(この背景にはFIFAから何やらルール徹底についての通達があったとかなかったとか)
3 語弊があるが、ぶっちゃけプレーを流してれば何も問題なかったが、生真面目な吉田さんは流さずに違反をとった
4 ところが、その後のプレイ再開の判定を間違えてしまった…(ここは完全な間違い)

というわけです。第一のややこしさは

1 違反を犯したのはウズベキスタン
2 誤審によって不利益をこうむったのもウズベキスタン

ということです。

疲れたので、まずここで一旦お茶を入れましょう。ふう…。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

誤審によって不利益をこうむったのは「勝ったウズベキスタン」の方です。幻の2点目となったウズベキスタン。ワケが判らないけど、どうにかその試合を押し切ってこの大一番、見事に貴重な勝利をものにしました。

試合後、調べたらやっぱりルールと違うことが判る。収まりがつかないウズベキスタンがFIFA(W杯運営してるところ)に文句を言いました。

そもそもウズベキスタンの提訴の内容は「1−0で勝ったけど3−0にしてよ」という内容でした。

ところが、FIFAの裁定は「試合やり直し」です。

とことんついてないウズベキスタン…。勝ったウズベキスタンにしてみれば、不利をこうむったにも関わらず勝った。「勝ったけどこんなコトがあったんだよ。チョット文句言わせてよ」というつもりで提訴したのです。

まさか「試合やり直し」なんて事態は想定外でしょう。不利があったにも関わらず勝った…でも収まりつかないから文句言った。主張は認められたが肝心の「勝利」までもが取り消されてしまったのです。

普通だったら、

1 誤審を認めたうえで審判の判定は絶対なのであの試合はあれで1−0で確定。でもルール教育するとかして、審判の質の向上に努めるよと回答する。
2 誤審を認めたうえで主張を認めて3−0で確定。

私の感覚ならこの2つくらいしか選択枝がないのですが、FIFAの裁決は世界中のサッカーファンを驚かせました。

何が問題か。

「不利をこうむった側がどうにかして勝ったのに、それを取り消した」ことです。FIFAの会長は実はコンピュータなのでしょうか(苦笑)。

もう一回お茶入ります

〜〜〜〜〜〜

競馬で言えば、今年のプリークネスSではこんなコトがありました。

4コーナー勝負どころでまくっていったアフリートアレックス。ところがスピートがのったところで前を走っていた馬が外に急にヨレて接触!

あわや大惨事となっても不思議でなかった落馬寸前の不利を受けたアフリートアレックス!

しかし、騎手と馬がまさに奇跡的な踏ん張りを見せて、神がかり的に体勢を立て直し、直線信じられない豪脚で圧勝しました。

あのレースでも不利を受けたのはアフリートアレックス。勝ったのもアフリートアレックス。それならアフリートアレックスの勝ちでイイですよね…。決して

「アフリートアレックス号は不利を受けたのでレースやり直し」

なんてコトにはなりません(笑)。

この場合判定の問題とは違うので明確に同じ土俵で比較するのは違うかもしれませんが、「不利を受けた方が勝った」という事実に関しては同じです。

でも、FIFAはそうじゃなかった。ウズベキスタンの抗議を受けたFIFA…

FIFA
「ああ、こりゃ完全に吉田君のミスだね。悪かったネ。じゃ、また今度試合やり直しましょう」

ウズベキスタン
「そうでしょ誤審でしょ。もう〜気をつけてよ。…え?ってか最後何て言った?」

FIFA
「試合やり直し」

ウズベキスタン
「はああああ?何言ってんのアンタ?被害こうむったのは私達ナノヨ。勝ったのも私タチ。勝ちは勝ち。そもそも1−0じゃ納得いかないから3−0にしてよと言ってるんです。なんで試合をやり直すんですか〜〜〜!試合をやり直すくらいなら提訴なんてしてないよ。提訴」

FIFA
「誤審だから試合やり直し」

ウズベキスタン
「ノオオオ!ワケわかんない…。もうイヤ…(涙)。こんなことなら提訴しなけりゃ良かった…」

〜〜〜〜〜〜〜

というわけです(苦笑)。私の感覚で言えば、不利を受けた方が勝ったんだから、結果自体はそのまま確定でいいじゃん…と思うんですけどね…。

ちょっと話は戻ります…。

だいたい、あのプレーが逆だったらどうでしょうか。つまりPKが失敗していたら…です。蹴った側が違反を犯した場合でもPKをやり直しとするのでしょうか…(ここ教えて下さいよ)。

そしたらゴールキーパーはたまったものではありません。PKは基本的に圧倒的にキッカーが有利です。必死の思いで止めたのに、相手側のルール違反なのにやり直しでまたPKにされたらやってらんないでしょ(苦笑)。

こうなるともう何が何やら判らなくなってきます…。

つまり吉田さんの行なった判定(誤審)の方が正しくすら思えてくるんですよね…。でも、これに関しては現在施行されているルールに従わないといけないので誤審は誤審に違いない…。

PKの際のルールそのものにも問題があるんじゃないか?という気もしてきますよ。

まあ、とにかく混乱に拍車をかけたのはFIFAの裁決です。これは理解不能です(苦笑)。

皆さんはどう思いますか?


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