徒然なるままに・・・
翡翠



 おままごと・・・

両親が旅行に行っている間 私は彼のところに入り浸っていた。
2泊3日を彼の部屋で過ごした。
掃除して ご飯作って 洗濯して・・・。
一緒に買い物にも行った。
いい年をして 手を繋いで歩く。
人でごった返した店内なら なおさらはぐれないように 手をつなぐ。
傍から見ればただのバカップルだろう。
仮初の日常生活と くっつきあった日々。
ままごとでも しているみたい。
家庭生活ごっこ。

月曜日の夜 彼の部屋で遅い夕食を済ませ 家へ帰る。
両親に後ろめたい気分。
言ってしまいたいような 言いたくないような・・・。

日曜日の夜 鍋をしたとき 手際が悪くて 彼が不機嫌になる。
それでも 一緒にTVを見て くっついていたら 機嫌はすぐ直ったように思っていたけど
月曜日のお昼に 彼から ”ごめんね”って メールが入る。
昨日のことなんて 忘れていたのに ずーっと気にしていたんだね。
わがままで短気なのは お互い様。
二人とも勝手気ままな生活をしてきたから それをすり合わせる作業を私達はしている。

一人寝がさみしい。
一緒に寝てると 寝返りを打ったりして 目が覚めてしまって
あんまり熟睡できないんだけど それでもやっぱり一緒に寝たいねって
二人とも 同じことを考えていた。
やっぱり 私達は似すぎている。

一日おいて また両親が旅行に出かけるので 私も彼の部屋へ行くことになっている。 

2003年10月28日(火)
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