最近、我が家のご長寿様、ブラウン管のテレビくんの調子が悪い。 と、言っても寝起きが悪いだけなのだ。 たった30分映像が出ないくらいで、買い替えとはいかがなものか。
「は?」 「たった?」 「たった30分?」 「ええ、ええ、そうでしょうよ」 「私より1時間起きるのが遅いあなたにとっては、たった、よねー」
うっ。
「しかも、映像を出せるのは電波ちゃんだけなんだよっ」 「電波ちゃんが起きてくるまで、私はラジオみたいなテレビと二人っきりでさむーい部屋で弁当を作るんだよっ」
電波ちゃんて…。 そうなのだ、なぜかテレビくんは電波ちゃん、じゃない、上の娘がぽちっとな、としないと映像が出ないのだ。
「か・い・か・え・る」
うう。 いたしかたないのか。
いや、主電源を入れっぱなしにしておけば…。
「ただでさえ、金食い虫のこのテレビに、これ以上電気を食わせる気はございません」
「それに主電源が入っててもだめなんです」
あ、実験済みですか。
と、いうわけでテレビくんは買い替えになりそうなのだった。
「で、大きさは場所が許す限り大きいのを買うからね!50インチ以上!」
なんだと。 そんなばかでかいテレビ、いりませんから。 買い替えの戦いには負けたが、この戦いには負けられん。
と、いうわけで新たな戦いの火蓋が切って落とされたのだった。
誰ですか。負け戦とか言ってるのは。
というか、何か言ってくれる人がいるのか?ここ誰か見てるのか?
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