今日はよんどころない事情で半休をとった。 用事をすませて、家で煮詰まっているであろう妻に電話を入れる。
…なぜ留守電だ。
なんだよ、土産でも買ってやろうと思ったのに。 ま、いいか。
と、携帯がなる。 留守電が転送されてあわてて電話してきてるな。 しかし、ワンコールで切れる。 ワン切り? 妻ではないのか。
またかかってくる。 切れる。
またまたかかってくる。 切れる。
すべて妻からのようだが。 何をやってるんだ。いったい。 新手の嫌がらせか?
仕方ないのでこちらから電話を入れる。
「今電車の中なんだけど」あきらかに不機嫌。 「何度電話しても切られるしさあ」 「着信拒否なわけ?」 「ふん」
ぷちっ。
あ、切られた。
しかし、この話からすると、妻はワン切りはしてないのか? まさか。 予感は的中した。
家に帰って妻に携帯を見せると、いろいろいじくったあげく、
「壊れてる…と思う」
えええ。 だって僕、落としてもいないしそんなに使ってもいないんですよ。 あ、最近仕事で使ってるけど。 でも、アナタの扱いに比べたらかわいいもんですよ。
「とにかく私忙しいからさあ」
妻はそう言うとマニュアルと保証書をどさりとテーブルにおいた。
「自分でやって」
ええええええ。 ま、まあ仕方ない。 えーと。ふむふむ。なるほど。 かちゃかちゃ。
「何やってんの。それはもう私がためしたでしょ。」
いや。ほら、でも、自分でやってみないと。
「もういいから電話しなよ。いくらいじっても無駄だってば」
え、電話ですか。はいはい。ぴぴぴ。 むむむ。
「何よ、話し中?」
いや、話し中っていうかやっぱり1回で切れるなあこの携帯。
「どこに電話してんのよっ。サービスに電話するんでしょうがっ」
い、いや。電話する前にいろいろやっとかないと、 いろいろ言われたらわからなくなっちゃうし。
「きー!もういいよっ。私がやる!」
と、いうわけで妻が電話してくれました。 向こうでもわからず調査中です。
早く原因がわからないと、どんどん妻が優位に立つので早くしてください。 サービスの人。
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