今日は自分の車を洗車していた。最近黄砂が降ったせいか、かなり汚れがひどかった。 洗っている横に、もう1台薄汚れた車が寂しそうにたたずんでいた。その車のご主人様は、1年前に倒れて以後ほとんど車に乗ることはなかった。その間、塗装がはげはじめ、屋根やボンネットはまだら模様になり、汚れも重なって見るも無残な姿になっていた。 あまりの寂しげな姿に私はなんだか悲しくなり、一緒に洗ってあげた。洗った後のその車は、ぼろぼろの体ながら、なんだか晴れやかな姿をしているように感じた。 ちょっと自分の心も晴れたような気がする。
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