Coconut Vanilla POISON*
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2002年02月18日(月) 地獄に落ちろ

お江戸にはブッシュ大統領が来てるそうで。
おう、よく来たなブッシュ。まぁ、ゆっくりしてけやヽ(*´Д`)ノ。←なれなれしい
ブッシュ大統領夫人は小学生に「デヴィ夫人」と間違えられてたけど。→写真
確かにちょっと似てるよな。アハハ。

美南海ですコンニチハ。

んと、さっそく本題。

アタシの母は、どういう訳か他人からの人望が厚くて人に頼られている。ま、その訳はたぶん・・・気学の知識とか中途半端な霊感(ヒトの背後霊とか見えてしまうらしい)を持ってたりしてるからかもしれないけど(←中途半端って何?って感じだけど)。そういう訳で他人から相談事をよく受けてるんだ。母はその人達から仕事の関係もあって「先生」と呼ばれているんですが。

で、その中に「イクちゃん」というアタシと同じ年の女の子(アタシと友達ってんじゃないんだけど)が、相談とか他愛ない話とかをうちの母にしに来てたりしたんだけどさ。数年前、イクちゃんが結婚するとかで旦那さんになるヒトも連れてきてたのは、アタシも薄ボンヤリと覚えてるんだよね。

アタシとイクちゃんはほとんど喋った事がないから、詳しい事はわかんないんだけど。

そのイクちゃんから、特に頻繁に電話がかかるようになったのは一年くらい前だったな。
真夜中になる電話。嗚咽を漏らしながら、電話の向こうで名も名乗らずに「・・・・・・せんせぇ・・・」と言っていました。アタシが最初に電話に出たんだけど、『コレはタダゴトではない、イクちゃんだ』と思って母にすぐ電話を渡したものでした。そういうのが何度もあったんです。泣きながらの電話。かなり参った様子のイクちゃんからね。

ま、結婚すれば色々あるわけで。それはわかるんだけど。

イクちゃんの旦那がどこかの水商売のオンナに熱を上げてしまったそうで・・・。どうやら家に帰らなくなったみたいだった。旦那からは「アイツと一緒になりたい。別れてくれ」と言われる日々。

その後、「お互いの頭を冷やす為に」と言う事でとりあえず別居をしたようです。それでもイクちゃんは別れると言う決断を下さなかったんだ。
(今でも下していないんだけど。不幸中の幸いと言うか、イクちゃんには子供は居ない。)

その真意は分からないけど、アタシが勝手に思うに、イクちゃんはきっと何とか上手くこの状態を切り抜けて、旦那とやり直したいと思ってるからだと思うんだ。でなきゃさっさと別れるだろ?泣いてオレんちに電話をしてくることもないだろ?

今のアタシとすれば「そういうオトコは、どんなに淡い期待を持って待ってても一生直らねぇよ。子供も居ないんだからさっさと見切りをつけた方がいい。時間の無駄だから」と思うんだけど、アタシが離婚する時もイクちゃんと同じように自分が納得行くまで悩みぬいたから、きっとイクちゃんも自分自身が納得して相手を吹っ切って、立ち上がる力を自発的に出さなければこの問題は解決しないだろう、と思ったりしてた。

他人が「そんなヤツ、さっさと別れろ」と言われても、自分で決めた結婚だからそうやすやすと離婚なんかしたくないだろう。だから簡単に「ウン」とも言えないだろう。当人に責任感があればあるほど、簡単に諦めたりしないから。

また逆に「そんな事ぐらいでウジウジ言ってないでもっとガンバレ!」と言われると、「もうこれ以上どう頑張れば良いんだよ!」と四面楚歌に陥ってしまう。どんどん自分の努力不足のせいにしてしまう。それはぜんぜん当人の努力不足ってワケじゃないのにね。

でも昔のアタシと同じように悩んでるイクちゃんが、心配で仕方がなかったんだ。母は「これは本人にとって厳しい修行みたいな人生経験になるよ」と言っていたけど、そんなに楽観的でいいのか?と思っていた。だってアタシはホントに辛かったんだもん。思い出したくないぐらい。あの悪夢のような状態にイクちゃんが今まさに居るんだ、と思うといたたまれない気持ちで一杯だったんです。

ま、アタシの旦那の場合は、アタシが旦那にオンナが居たことは知っていたけど、どれだけ問い詰めても旦那は断固としてそれを認めなかったんだけどさ。「●●(旦那の名前)と付き合っている」とオンナから聞いてるのにさ。
「何で認めないんだ!!全部分かってんだよ!!」と腹立たしく思っていたけど。最後まで口を割らなかったんだー。

イクちゃんの旦那は「オンナが居る。ソイツと一緒になりたいから別れてくれ」とバカ正直なほどに言っているんだよね。コレ、結構キツイと思うよ。

どっちがキツイかって言われると・・・「テメーよりいいオンナが居たから、テメーはお払い箱だよ。さっさとハンコ押せ」的なイクちゃんの旦那の方が、アタシは精神的にダメージが大きそうだ。そんな事言われたらそう簡単には立ち直れないよな。正直なのは結構だけど、それは反則じゃないか?少なくともアタシはダメだな。
これがただの彼氏彼女関係なら「あっそう。あんたバカじゃないの?ハイさよなら」で済むかも知れないけど。

2人の問題で離婚するなら問題は無いと思うけど、浮気相手をダシにされたら納得したくないだろよ?ってか、結婚って何だ?好きだから結婚して、他に好きなヒトが出来たからって離婚か?そんな簡単なものなのか?結婚ってそんなに簡単で軽いモノなのか?そりゃアンタ違うだろよ?

恋愛関係の時の「好き嫌い」は自己中心的なもの。自分が好きだから付き合っていく。
でも結婚生活は「お互いに思いやりを持って”愛情”を作っていかなくてはいけない」んだよ。ボーっとしてたら時間と共に「惚れたハレタ」感情は消えていってしまう。「日常」と言う馴れ合いに埋もれていってしまう。

真剣に結婚生活を営もうと思ってた方が辛い目に遭ってしまってるよな。


そのイクちゃんが去年末に子宮ガンと診断されたんだ。
で、今入院してる。

まだ初期だと思われてたガンは入院後の検査でリンパにも転移してしまってて、あんまり良くないそうだ。その子宮のガンを切り取ってしまうとリンパに乗って全身に散る可能性も出てしまい、ガン部位を切らずに「放射線治療」とこれから始まる「抗がん剤治療」が始まるらしい。

本人は至って元気らしいんだけど。「先生(アタシの母)に会いたい」と言っているそうで、母は「明日か明後日にでもイクちゃんに会いに行く」と言っていました。

子宮ガンってさ、進行が遅いらしく5年ほどの潜伏期間があるそうなんだけど、ストレスとかが悪玉を作ってしまって体を蝕む事があるんだよね。きっとイクちゃんは一年間かなりのストレスを受けていたんだろうなぁ・・・と思うと、もう、どう声をかけてあげて良いのかすら分からない。

言葉なんかにしたら、モノ凄くちっぽけで安っぽい気がする。イクちゃんの苦しみが辛いほど胸に刺さる気分で一杯だった。

そんな時、一通のメールが届いたそうです。
「早くあの人と別れてよ」と言う、旦那の愛人からのメールが。

イクちゃんが子宮ガンで入院してるのを知ってるくせに。ヒトとしてどうなんですかソレは・・・。同じオンナとしてどういう神経を持っているのか知りたい。

旦那はイクちゃんが体調を崩したコトに少し責任を感じているらしく「戻ろうかな・・・」と思い始めたらしいんです。それで愛人は慌ててイクちゃんに直談判ってコトでしょうかねぇ。

もう。愛人からすればイクちゃんは目の上のタンコブでしょうな。でもよく考えろよ。目の上のタンコブはテメェなんだよ腐れ女郎。まずは自分の立場をよーく考えろ。

そりゃ愛人からも旦那からも慰謝料はふんだくれるさ。でもお金を払えばそれで傷ついた方の心は癒される訳はないんだよな。
自分達の色恋のために、他のヒトを深く傷つけてる事を肝にキッチリ命じとけ!
・・・って思うけどさ、そんな奴等は自分達の事しか考えてねぇだろうからなぁ。そうじゃなけりゃ通常の神経でそんなクソメールよこさねぇよな。

イクちゃんの旦那も愛人も、地獄に落ちるだろーなぁ。
つうか、そんなバカはさっさと落ちてくれ。どっちも似たような頭の悪い奴等だから、引っ付いてるんだろうけどな。一刻も早く地獄に落ちろ。バーカバーカ。ペッ。

イクちゃんが無事に退院できたらいいなぁ。と思う今日の美南海でした。


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感想とか。


美南海。(minami)
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