2007年04月06日(金)花の記憶 カコ  ミライ  モクジ



花を眺めつつ、ふと思う。


夏は、夾竹桃。
ムダに青い空と圧力すら感じる熱気と。
音は吸い取られ、聞こえるのは蝉の声だけ。
人類は滅んだんだと聞かされても、思わず納得してしまうくらいの孤独。
息の仕方って、どうするんだっけ?
目に痛いほどの空とピンクのコントラストに溺れる。
わたしの、夏、だ。

秋は、金木犀。
これはあちこちでポロポロと
ちょっとセンチになったら語っちゃってるんだけど。
家はそこにあるのに、家の明かりも灯って私を待っているのに
自分の居場所を見失ってもがいてた思い出。
今でも金木犀が香ると惑う。
へけさんがいるから、本当の迷子にはもうならないけどね。

冬は、カニサボテン。
そろそろ寒くなるねって頃に花つけるんだよね。
ちょこっとだけ、幸せな記憶とかとリンクするみたいだ。
あれ?イヤなコトばっかじゃないんだ?
ちゃんと忘れるように出来てんだな、ヒトってさ。

春は、裁判所の桜。
散った花びらたちがが道路の真ん中を吹雪のように舞う。
あは、すごくローカルな話だけど(笑)
きっとあの道を車やバスで通勤してた人ならわかるんだ。
こぼれてもこぼれても、まだ咲き誇る、裁判所の桜の木のあの姿。
あの日から15年が過ぎたんだな。

新しい花の記憶を作りにいこう(^^)


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