Howdy from Australia
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同じ新規契約社員の仲間が一人辞めることになった。明日が最後の出勤となる。先週、彼女から「他の仕事に採用が決まったの。そっちの方がお給料もいいし、正社員だから。」と打ち明けられとき、「おめでとう!よかったね!」と、言いつつも、内心複雑だった。
面接であれだけ「研修後に辞められると、あなたの代わりになる人はいませんから、契約期間内に辞めることだけは避けてください」と念を押されていたのに、「一週間前に連絡すれば辞められる」と割り切るのは、私にはちょっと理解しがたい。永住権も職業経験もない自分を雇ってくれた今の会社に義理もある。
でも、「契約期間が終った後の生活を誰が保障してくれるのかと考えたら、この会社に留まるわけには行かないし、罪悪感はあるけれど、正社員という願ってもない機会を手放すわけにはいかない。」という、友達の言い分も一理あるなと思う。
それで、さすがオーストラリア!と思ったのが、上司も人事も皆、「安定した職が見つかってよかったですね。私があなたの立場でも同じ決断をすると思います。おめでとうございます。今後のご活躍をお祈りします。」と、彼女を祝福したこと。辞める方も救われるというもの。よかった、よかった、いやみのひとつでも言われて悔恨を残して去るのもお互いに気分もよくないだろうしね。
それで、彼女のやり残した仕事は誰が引き継ぐのかという問題については、残った人間が手分けしてやるということで落ち着いたらしい。残業でもして小金を稼ごうかな。
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