コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2006年09月07日(木) この100年で私たちは豊かになったのでしょうか?


あなたのお金が 世界を旅します... Zuto Zuto


19世紀末、多数のヨーロッパ人が船に乗って
「新天地」アメリカ を目指しました。
(移住するため、です)

ヨーロッパの人々も まだまだ貧しかったのです。

20世紀に入ると、
新興国 として ドイツ が台頭してきます。

(その工業力を恐れた英仏は 互いに手を結びます。
この緊張関係が 世界大戦 を引き起こすのです・・)

あなたは昭和30年代、
日本で作られた衣服が【ワンダラーシャツ】として、

アメリカの小売店に並んでいたのをご存知ですか?
(1ドル = 360円 の時代です・・)

日本も、
貧しさから這い上がろうとする 新興国 だったのです。


また、韓国 で
海外旅行 が自由化された年をご存知でしょうか?

(ナント 1989年 です)

台湾 では1987年に ようやく「戒厳令」が解除され、
言論・結社の自由が保障されるようになりました。

(韓国、台湾 は抑圧の中でも
 めざましい経済発展を遂げたのです・・)


100年前の人々と、
私たちが見る「空の色」は同じですが、

世界経済 という パノラマ は
ずいぶん違って見えます。

この100年の間に、
世界経済 というパイが何十倍にもなり、

多くの人が貧困から抜け出し
文化的な生活を営むことができるようになった・・、

それは紛れもない「事実」です。


そして(ここ大切なのですが、)

そのプロセスは 未だ 発展途上 です。


先週わたしは、

世界という「いちば」を、

・先進国群の「いちば」
・新興国群の「いちば」

たったふたつに 大きく二分することが出来ます。
とお話しました。


あなたが タタミ三畳分はある「世界地図」の前で、
マジックペンを片手に

・先進国群の「いちば」 と
・新興国群の「いちば」 を 自分で「区切って」もよいのですが、

(実は)すでに多くの人が利用している
【区切り】があります。


そ・れ・が、

(日本以外の)先進国群の「いちば」
 ⇒ MSCIコクサイ指数 という【区切り】と、

 新興国群の「いちば」
 ⇒ MSCIエマージングマーケット指数 という【区切り】 です。


さあ、頭の中を「真っ白」にして、
ふたつの【区切り】を 想像 してみてください・・。


先進国群の「いちば」は、
(日本を除くと)アメリカ と ヨーロッパ で
そのほとんどを占めます。


一方、新興国群の「いちば」、
MSCIエマージングマーケット指数 に
採用されている国々は、

アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、チェコ、エジプト
ハンガリー、インド、インドネシア、イスラエル、ヨルダン、韓国

マレーシア、メキシコ、モロッコ、パキスタン、ペルー、フィリピン
ポーランド、ロシア、南アフリカ、台湾、トルコ、ヴェネズエラ など、

多岐 にわたっています。

(世界は 広い・・)


ここで、
ひとつの「命題」が浮かび上がってきますね。


カンさん、
先進国群の「いちば」と、
新興国群の「いちば」、

いったいどんなバランスで 投資 すればよいの?


(んー、その答えは 次号に譲るとして、

その前に【もっと大切なこと】・・)


それは、

MSCIコクサイ指数 という【区切り】も、
MSCIエマージングマーケット指数 という【区切り】も、

◆ 変化する「区切り」 ということなのです。


つまり、そもそも【区切り】とは、
生き物のように その姿・形を変えていくもの・・。


たとえば、

2年後に、MSCIコクサイ指数 に
台湾 が入っているかもしれないし、

来年、MSCIエマージングマーケット指数 に
ヴェトナム が採用されるかもしれません。


だって 世界経済 は
「発展」を続けているのですから(笑)



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