コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2006年05月16日(火) IT革命と鉄道産業


こんにちは、カン・チュンド です。

情報通信技術 とは、
20世紀から数世紀に渡る、壮大な【技術革新】です。

映画「マトリックス」のように、
コンピュータが人類を支配する世の中は願い下げですが、

人間が(人間の作り出した)叡智 を
節度をもって利用する限り、
ITは人々に多大な 恩恵 をもたらすでしょう。

(わたしはこの点、楽観主義なのです・・)


今から130年以上前の 明治5年(1873年)
品川 〜 横浜間 に、日本で最初の「鉄道」が開通しました。

(1日6往復で、品川から横浜を35分で走っていたのだそう・・)

蒸気機関車 を発明したのは、
日本人ではありません。( → イギリス人です)

鉄道敷設技術 も 当時の日本にはありませんでした。
(したがってイギリスの協力を仰ぎました)

もう少し 時代 を溯ってみると・・。

世界初の「鉄道」が走ったのは 1825年 です。

イギリスのストックトンとダーリントンという町を
つなぐ蒸気機関車で、産業革命の原動力となる
「石炭の輸送」を目的に建設されました。

鉄道 とは(もちろん)
数世紀にまたがる 壮大な【技術革新】です。

1850年代になると、
アメリカの『大陸横断鉄道工事』が本格化します。

それに伴い、鉄道関連の【株式】は急騰しました。
(これが世に云う 鉄道バブル です)


余談になりますが、当時のイギリスは
超リッチ(国内資本が過剰)状態で、

「新興市場」としての アメリカ に
果敢に投資していたのです・・。

その後、何十年にも渡って
「投機的なブーム」と「破裂」が繰り返されました。

(んー、まさに株式市場の本質・・)


そして(日本に戻りますが、)

鉄道という【技術革新】のひとつの成果である
「新幹線」が開業したのが 昭和39年(1964年)です。

鉄道 が人々の生活の中に入り込み、
多大な恩恵をもたらすまで、
実に 長い年月 を要したのですね・・。

ん? 何が言いたいのかって?

IT(情報技術)も同じだ、ということです。


今日のIT(情報技術)の
「骨格」を造り出したのは アメリカ人 です。

インテル や マイクロソフト や
シスコシステムズ などの企業が、

ある特定の製品・サービスに特化し、
世界シェアを押さえています。

アメリカにしろ、イギリスにしろ、
アングロサクソンという人種は

「新しい概念を発想し・具現化する」
ということに長けているのかもしれません。

< ゼロ から 1 を造り出す、ということ >


しかしながら、インターネットという「社会」は
まだまだリアルではありません。

絵 でいえば、さまざまな人が、さまざまな色で
(好き勝手に?)絵を描きなぐっているような状態です。

ネット上の「空間」は、
まだまだ 消費者 にとって真にフレンドリーではないのです。

(65歳のAさんにとっては、まだまだ「取っつきにくい」のでは?)

ネット上から発せられた 商品・サービス に対して、
消費者は まだ真の「利便性・信頼性」を
感じていないのではないでしょうか?

(要は【工夫】が必要なのです)

< 1 から 5、6 を造る、ということですね・・>

( ↑ この点、日本人が得意とするところではないでしょうか?)


こちらからお願いしてもらいに行く「サービス」ではなく、

朝起きたときに(何気なく)そこ在る「付加価値」であることが、
IT革命 第2ラウンドの ポイント だと思います。


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