コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2006年03月17日(金) 自分の収益を伸ばすためには、金融機関にムダな【寄付】はしないことです


こんにちは、カン・チュンド です。

質問1.

サービス提供者にとって、
顧客が「賢くない」方が、商売 はしやすいのでしょうか?

答え) それは、そうです。


質問2.

では、「賢くない」顧客が大半を占めるサービス(産業)って、
そもそも 発展 していくのでしょうか?


答え)あまり、しないでしょうね。


賢い顧客 が、そのサービスを洗練させるのか、
洗練されたサービス が、賢い顧客 を育てるのか、
どちらが 先 なのかは分かりませんが、

(実は)顧客 と サービス提供者 は
【ライバル関係】にあります・・。


例えば、金融サービス業という分野で
サービスを提供する「金融機関」は、

顧客を大きく2種類に分けています。


・カンタンな顧客



・カンタンではない顧客

です(笑)


カンタンな顧客 とは、
(言い方は悪いですが)= カモにしやすい顧客 という意味です。


例えば、

オーストラリアドル建て預金!
年12% (1ヶ月)

のような「広告」を目にして、
1年に12%も 利息 がもらえると思い、

「広告」をわざわざ切り抜いて、
それを指名買いするような方のことです。


あるいは、
定期預金の亜流、

当初4年間の金利が年1.4%と高利回り!
(満期の延長は 当行が判断・・)

満期10年に延長した場合、5年目以降は
金利がアップして年1.6%に!

のような「広告」を目にして、
「これってスゴイ得だよね」と思い込み、
すぐに 口座開設の手続き を取るような方のことです。


過去の積み重ねのせい なのでしょうか、
日本人 と 銀行(もちろんサービス会社です)の 関係 は
一種独特 です。

ある意味、「大衆」と「権威」みたいな 関係 を
未だに引きずっているのです。


ですから、

「あの ○○銀行 が、
 私たちに 損 をさせることはないだろう・・」

と無条件に 思ってしまうのです。

(なにせ、権威ですから・・)


先ほどの 定期預金の亜流 の例で言いますと、

サービス提供者が「自らの収益」を犠牲にして、
無条件に 顧客に有利な状況を作り出すことは
(もちろん)ありません・・。

(日常生活の【常識】から 考えてみてください)


この 定期預金の亜流 は(実は)
金利のオプション取引 を組み入れた、
リターン限定、リスク拡大型の 恐ろしい商品です・・。


銀行も、証券会社も(当然ですが)

サービスを提供する会社として、
あの手この手 で「収益」を獲得する方法を練っています。

(⇒ 株式会社としては 当然の希求・・)


品のない言い方をすると、
「金融機関は あなたからどうやって お金 を取ろうかと、
虎視眈々と狙っているのです」

あなたはそれを ↑ 前提に、
まずは身構え、そして【緊張】しなければなりません・・。

(互いに ライバル関係 なのですから)


もしあなたが、

「あの ○○銀行 が、
 私たちに 損 をさせることはないだろう・・」

と、
サービス提供者に 寄りかかる姿勢 を示しているのなら、
それは(はっきり言って)危険 です。


◆ 金融機関に ムダなお金を【寄付】することになるからです。


お金を育てる とは、

あなたの「利益」を守り
あなたの「利益」を最大化させる 行為 です。


金融機関は上手に 利用 しないといけませんが、
決して 頼る ところではないのです。


あなた の「立ち位置」と、
金融機関 の「立ち位置」とを、

この週末にでも、よ〜く考えてみてください(笑)



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