2006年01月27日(金) |
カンさん、教えてください |
「この CCCファンド はどうですか?」
・・・んー、どうですかって言われても・・(苦笑)
(あっ、こんにちは。カン・チュンド です)
まずは そのファンドが、 鈴木さんの「投資の目的」に適っているかどうかが大切ですね。
(ファンドは所詮「道具」ですから・・)
もっというと、
「このCCCファンドは、××、○○、×× という理由で、 わたしに向いている」
くらいまで 言い切れた方がいいですよね。
(鈴木さん自身のために買われるわけですから・・)
「この CCCファンド はどうですか?」
という質問は、
(例えば 起業 を考えている人が)
「コンビニ(を経営するの)は どうですか?」
と問うことと まったく同じニュアンス だと思います。
⇒ 自分のニーズを分析することなく、ただ単に 第三者に 完全依拠している状態・・。
これでは 資産運用 はうまく行きません・・。
育てるのは ワタシのお金ではなく、 鈴木さん自身のお金 なのですから。
もし鈴木さんが 「自立・自分で決める」精神 を持ってもらえるなら、
ファイナンシャルプランナーとして、
「このCCCファンドは、××、○○、×× という理由で、 鈴木さんに向いていると思います、あるいは向いていないと思いますよ」
という アドバイス はさせていただきます。
もう少し詳しく見ていくと、こんなことも言えますよ。
このCCCファンドが 鈴木さんにふさわしい「道具」として、
この金融商品の「収益の源泉」はいったい何でしょうか?
配当、分配金による利益? それともファンドの値上がり益? (それとも 両方?)
このファンドから「利益」を上げるためには、
世の中で「どんなことが起こる必要があるのでしょうか?」
(例えば、株価の上昇? 金利の低下?)
また、今現在、「経済」という人間の活動の状況は いかがなものでしょうか?
日本で? あるいは世界で?
それに対して、 このファンドが「投資対象」としている 株式・債券・不動産などの 状況 はいかがですか?
このようなことを、 分からないで、あるいはイメージできないで CCCファンド を買うより、
イメージできて、買った方が いいですよね(笑)
わたしはアドバイザーとして こうも申し上げます。
このCCCファンドの「過去の成績」はどうでしたでしょうか?
ちゃんと調べました?
(ここでは「絶対収益」がどうだったのか というお話です)
あるいは、
CCCファンドが 投資対象 とする市場の「平均値」、 つまり ベンチマーク と比べて、
CCCファンド自体の成績は どうでしたか?
(これは 「市場の平均値」と比べたお話ですから、 相対的収益 がどうであったか を訊いているのです・・)
アクティブ運用を行うファンド なら、
◆「いちばの平均値」と比べて 超過のリターン を残していることが ファンドの【存在理由】であるはずです。
(インデックス運用を行うファンド なら、 そもそも「いちばの平均値」そのものに投資をするわけですから、
ファンドそのものの「成績」よりも、 いちば自体の「成績」がどうであったかという チェックが 必要 ですね)
今お話したのは【過去の実績】についてですが、
鈴木さんが CCCファンド を買うのは (実は)「これから」なので(笑)、
今後、CCCファンド が 投資対象 としている 株式・債券・不動産などの「見通し」がどうなのか?
という【未来の概観】が 必要 になってくるのです。
(というか、【未来の概観】こそが 重要!)
インデックス運用を行うファンドなら、 いちば自体の【概観】ですね・・。
人も会社も 決定の多くを「過去」に 依拠 しています。
自らの「経験」から 物事を判断することが多いのは、 ある意味 仕方がないことです。
しかし、
以前はよかったこと、昔は OKだったことが、 将来、同じように good とは限りません。
◆ 金融商品の 過去の実績 も、未来の成績 は保証しないのです。
【未来の概観】と、口に出して言うと格好いいですが(笑)、
それは(たとえて言うなら)
「誰もいない 荒野 にひとりぽつんと立つこと」です。
「ひとりぽつんと立つ」という 事実 において、 運用という作業は 誰にも 公平 なのです・・。
では、 素敵な週末をお過ごしください(笑)
奈良町にて。
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