嗚呼!米国駐在員。
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2006年05月08日(月) 高金利で小遣いを

週末は最高の天気だった。雲ひとつ無い快晴、これからこんな気候が続くとなると、心にも余裕が出来て気分が良い。しかし陽気に誘われたのはないだろうが、運転中にヒヤッとする場面が今日は2回あった。注意しなくては。


アメリカの銀行で個人預金の獲得競争が激化している。
預金をてこに個人向け融資を伸ばし、収益力強化を狙っているからである。
堅調な米景気、原油高を背景に長期金利は5%台に上昇。個人向け融資の中心、住宅ローン金利なども上昇が見込まれ、各社とも利ざや収入の拡大を見込んでいる。

我家にも毎日のように全米の銀行からレターが届く。当座預金口座を作れば100ドルをプレゼント、とか、信じられないようなキャンペーンもよく見られる。ただ口座を作るだけで100ドル、である。また、通常は利息のつかない当座預金で、利息をつけます、というキャンペーンもある。語学の問題もあって、銀行口座の新規開設もクローズも面倒臭いので(経験上)、その為だけにわざわざ知らない銀行に足を運ぶことはしないのだが。特に、キャンペーン目当ての客だと分かると、本当にしつこくてうるさいから要注意だ。


最近は、CD金利が5%越えという広告も目立ってきた。
CD、いわゆる“Certificate of Deposit”は日本の定期預金に相当する。一定期間預けたままで金利を得るにはおすすめだ。金利条件がほぼ横並びの日本の銀行と違って面白いのが、アメリカでは銀行によって最低預け入れ額・利子・複利期間などが異なること。また、長く預ければ高金利という訳ではない。こんなサイトで 各銀行で比較するのが良いかも。

このCDでは、Interest と表示されているものが表面金利で、APYが実質金利。表面金利の比較では一見良さそうに見える口座が、複利の仕方の関係で実際にはそれほど大きく増えない場合もあるので、APY で比較するようにしたほうがよい。

ちなみに、シティバンクではネット申込み限定で年4.5%の普通預金の扱いを行っている(クリック)。これこそ、知っているものだけが得をする。
慌ててネットで口座の申込みをした。所要時間わずか1分で、金利が従来の3倍強。もっと早く気が付いておけばよかった。


日本での外貨預金は為替リスクがあるのだが、アメリカに住んでいるうちは為替など関係ないので、リスクの無い高金利をエンジョイ出来る。
まあ小遣い程度の金利収入でも、株のような資産運用をしない庶民にとっては幸せである。



Kyosuke