いつもより、綺麗にお化粧して 髪の毛も綺麗にセットして 彼が好みそうな服を着て 彼に逢いに行く。
そうして彼にキモチを伝える。
「あたしね、もう疲れたから。 これ以上貴方と続けても意味無いと思うの。」
「別れるって事だ?」
「そう。綺麗に切れたい。」
目を見ない様に彼に告げた。
彼は そうか。 と一言だけ言って 煙草に火をつけた。
「貸したお金も、もう要らないから。」
そういうと、少しだけあたしを見て
「いや、それは義務として、何年経ってもちゃんと払う。」
そういった。今迄払えなかったのに、これから先払えるつもり? そう思ったけれど、口にはしなかった。 彼のプライドを、崩す事も無いと思ったから。
「もう、会う事も無いけど元気で頑張ってね」
「お前も、頑張れよ」
それだけ言って、彼はお店を出た。 あたしも間を置いてから、お店を出て 通りでタクシーに乗った。
別に涙は出なかった。
そんな夢を見ちゃいました。
勘弁してよ。もう。
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