+++ Rip Stick +++

2001年12月10日(月) 例えばこの先。



彼が行き詰まってる。
かなり重症。



最近のライブは見に行ってないから知らなかったけど
ステージの上でもテンションが上がらないらしい。
ファンからも指摘されてる程に。
あるファンの子から「人の不満を聞いてばかりで
自分が疲れてしまってるのでは?」と云うメエルを貰ったらしい。

鋭いと思う。

確かに彼は、以前より愚痴や泣き言が多くなった。
メンバーに対する不満も増えてきた。
これはきっと長い時間一緒にいる事で、本質が見えてきてるからと
自分の許容が許されなくなってる事なんだと思う。
ファンの子の言う通り、彼は外で愚痴を零さない。
一人で抱えて頑張るタイプだから、ストレスもハンパじゃなくかかる。


今のバンドも、続けるかどうか真剣に悩んでいる。


バンドを続けるか辞めるかは、彼の決める事だから
それに関しては何も言わなかった。
だけど、疲れきってる彼がとても痛々しくて
「来月、休みな」と言ったら「何処か行きたいな」と言っていた。



二人で夜中の東京を手を繋いで歩いた。
お互いにマフラーをぐるぐる巻いて笑った。
夜空と星を見ながら、自販で缶コーヒーを買った。
「吐く息が白いね」って二人で笑った。
「このまま歩いて何処か行こうか」って笑った。
時間が過ぎるのはあっという間だった。


「朝起きれるかな」って心配してたから
電話してあげるよって言ったのに、いきなり真顔になって
「お前こそあのスケジュール見た限り、休みらしい休みなんて無いんだから
今日はゆっくり寝てろ。ちゃんと起きるから」
と言われた。そうやって回りに気を配る。自分だって大変なのに。

そうせずにはいられないアナタが大好きなのだけれど。






例えばこの先、アナタがどんな結論を出しても
あたしは反論しないし否定もしない。




だから、自分が納得いく答えを探して頂戴。







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