2008年10月13日(月) |
松戸国際、横浜と分ける |
先日、取材で松戸国際高校・石井忠道先生のもとへ。 石井先生は松戸市立常盤平中で全中3位、松戸市立第六中で全中準優勝を遂げている指導者。その後、高校に指導の場を移し、市立船橋を経て、昨年春から松戸国際の監督に就任した。
学校は進学校で、女子の比率が圧倒的に多い。 「野球部」に期待している人はゼロに近い。赴任した年の新チームは、部員わずかに9人だった。しかし、翌年(つまり今年)の春には、石井先生の指導力に魅かれ、28名の新入部員が入ってきた。 今年の夏は西千葉大会で嬉しい1勝。少しずつではあるが、着実に力をつけている。
そして、ほぼオール1年生で臨んだこの秋。初戦、6対4で国分高校を下すと、2回戦で東海大浦安と対戦。最後は5対7で敗れたが、終盤までリードを奪う堂々たる戦いぶりだった。
さて、取材日は取材テーマとは別に、野球ノートを見せてもらった。 野球ノートには「最初の3行か4行は周りの風景や景色、匂い、人の様子…、何でもいいので感じたことを書きなさい」という決まりがある。 これが、なかなか面白い。
「11月なのに、蚊が飛んでいる。きっと、地球温暖化の影響だ」 「いつも聞こえる虫の鳴き声が時折、聞こえなくなるときがある。虫も疲れているのかなぁ」
ほかにも「これから小説が始まる?!」というような文章もあって、ドキッとした。
「こうやって周りに目を向けられるようになると、『ここで盗塁してくるな』『何かサインが出たな』というのも分かってくる。感性が磨かれる。市船からソフトバンクに入った岩崎もノートを書いていたけど、表現力が豊かになるのに比例して、ピッチングが変わってきたんだよね」 というわけで、中学生にもお勧め!
取材から数日後、松戸国際は横浜高校と練習試合を行った。市立船橋時代から、横浜と練習試合をしていた関係があり、実現した試合だ。 取材日は「10点以内に抑えてくれればなぁ。フォアボールやエラーが絡まなければ、そんなには点を取られないはず」と語っていたが…。
何と、第一試合は4対4の引き分け。 横浜は大石が途中から出場。筒香がコンディション不良のため、9回に代打で登場と、決してベストメンバーではなかったが、それでも松戸国際にとっては大きな自信となった。ほぼ、オール1年ということを考えると、価値が高まる。 横浜・小倉部長は「こりゃ、来年、ウチ負けるぞ」と言っていたそうで…。
ただ、第2試合はピッチャーが制球を乱し、0対12の大敗。まだまだ課題が多いのも事実。
来月は、中学の指導者時代から親交が熱い、佐相眞澄監督の川崎北と組まれている。旧チームでは20点ゲームの大敗だったが、今年はどうか。接戦となる予感大!
その川崎北。8月のブロック大会で桐光学園に敗れ、センバツの道が断たれた。以降は多くの練習試合を重ねている。 先週末は群馬遠征に出かけ、
○10−1 太田商(秋・ベスト8) ○10−8 前橋商(秋・準優勝) ○ 9−2 健大高崎(秋・ベスト4)
秋に結果を残したチームに3連勝。こちらもチーム力を上げてきている。
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