みのるの「野球日記」
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2005年08月05日(金) 明徳義塾中、高知中を破り全中へ 全国大会ダブル出場!

 4日、四国大会の準決勝・決勝が愛媛県で行われ、明徳義塾中(高知2位)が高知中(高知1位)を破り、2年ぶりの全中出場を決めた。これで明徳義塾中はすでに出場を決めていた全日本と合わせて、全国大会ダブル出場の快挙となった。

 4日といえば、兄貴分でもある明徳義塾高校の甲子園辞退が決まった日。正式に決まったのはお昼前。弟分・明徳義塾中が決勝に臨んだのは、昼過ぎから。このニュース、選手も含め、中学関係者には試合前に届いていたのだろうか…。
 そして明徳義塾中に敗れた高知中。言わずもがな、こちらは明徳義塾高校の替わりに大体出場を果たす高知高校の付属中学だ。
 この両中学校は毎年のように、全中出場権を争ってきた。明徳義塾中が毎年のように全中に出ているために目立たないが、高知中の実力も相当なもの。日本一になっても何らおかしくない実力を持っている。
 今年は県大会決勝では高知中が勝利したが、四国大会決勝では明徳義塾中に軍配が上がった。

 明徳義塾中、高知中の選手たちは、高い確率でそれぞれの高校でそのまま野球をしている。代替出場を果たす高知高校にも、高知中出身の選手たちが目立つ。「打倒・明徳!」が中学から高校まで6年間続いているわけだ。
 高知高校の島田達二監督も、「打倒・明徳!」に燃えていた。じつは島田監督は昨秋まで高知中学校の野球部を率いていた。明徳義塾中に苦杯をなめ続け…、そして昨秋、高校の監督になってから、この夏には再び明徳義塾高校に敗戦。しかし、思いも寄らない事件で甲子園出場が決まった。

 明徳義塾高校のニュースを聞いて、真っ先に思ったのは、これからの明徳義塾高校、そして明徳義塾中の野球部はどうなるのか、ということ。
 2年前、北海道・全中では明徳義塾中が優勝を果たした。主力選手たちに聞くと、「明徳義塾高校で野球をしたいから、中学に入ってきた」という話をしていた。狭間監督も、「高校でも勝負できるように、技術を指導する」と。もちろん、高校とは明徳義塾高校を指す。
 中学生には一種のブランドとして存在していた明徳義塾高校が、このようなことになってしまい、果たして中学生にとって、ブランドとして生き残るのだろうか。
 明徳義塾中は「明徳義塾高校で野球をしたい」という志を持って、県外から来ている選手も珍しくはない。今後、こういった選手は減って行くのだろうか。

 明徳義塾中はここ5年で3度全国制覇をしている最強の中学校だ。個人的には、その強さをずっと維持し続けていてほしいと思っている。なぜなら、強いチームがあるからこそ、「打倒・明徳!」で全国の中学校が立ち向かい、最強・明徳に勝とうとしてさまざまな工夫を凝らしているからだ。
明徳義塾中は今後どのような道を進むのだろう…。個人的には明徳義塾高校よりも、気になる。

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<ダブル出場>
 今年の全日本は8月15日〜18日。全中は8月19日〜22日まで(19日は開会式のみ)だ。ということは、全日本で決勝まで進んでも、全中出場は可能となる。しかし、確か全中の開会式前日には監督・主将会議があったような…。そして、もし、全日本が一日でも順延したら?!

 地区によってはダブル出場を認めていないところもある。関東はバツだ。そのため、春の時点で全日本出場を決めていた神奈川の桐蔭学園中、上溝中は、夏の中体連は市大会まで参加。県は出場できなかった。また、静岡・東海大翔洋中は、夏の市大会すら参加できなかった。ただ同じ東海地区でも、愛知はダブル出場がOKらしい。この辺は県によって違いがあるようだ。

 今大会は明徳義塾中以外にも、ダブル出場を狙うチームが3つある。しかもすべて公立中学校だ。もし、公立中学校がダブル出場を果たしたら、これは相当すごいことだ。現在、ダブル出場への挑戦権を持つのは以下のチーム。

◆宮城 利府町立しらかし台中
◆兵庫 丹波市立春日中
◆長崎 小佐々町立小佐々中

 実際に全国大会出場となれば、15日〜全日本を横浜で戦い、19日からは静岡で全中と相当ハードな日程。しかし、中学生が憧れる全国にふたつも出られるなんて、そんな幸せなことはない。
 明徳義塾中に次ぐダブル出場を果たせるか。3チームの戦いぶりに注目。


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