みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

●『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)

新刊が発売になりました。
しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

●『グラブノート』(日刊スポーツ出版社)
BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

*ツイッター始めました
@mino8989 です。

2005年03月04日(金) 東亜大学へ

 生まれて初めて山口県に行ってきました。東亜大・竹林俊行投手の取材です。
 一昨年、神宮大会で見たときから、「どんなピッチング理論」を持っているか、絶対に話を聞きたい! と思っていた投手。ストレートは130キロちょっとで、残りの持ち球はスライダーとチェンジアップのみ。それでも、神宮大会2連覇。取材に行く前に、大学2年春に投手に転向した以降の成績を調べると、何と公式戦32勝1敗…。あり得ないですよ。

 1時間半近く取材した中で、竹林の持つピッチャーとしてのポリシーがいくつも話しに出てきました。やはり一番重要視しているのは「キレ」とのこと。
 また、一番興味深かったのが、ストレートの握り。フォーシームの握りを見せてくれましたが、人差し指と中指がピタリとくっついていた。「人差し指と中指の間は、指一本空ける」というのが多くの指導者がいう基本だが、竹林は違った。
「くっつけた方が、ボールが微妙に揺れる」という。中野泰造部長に教えてもらったそうだ。二本の指の間をあけると、ボールをリリースするときに安定するが、くっつけてしまうと、大げさにいえば、指一本でリリースするのと同じことになる。それだけ、不安定に。ただ、その分、一球ごとにリリースの感覚も変わり「シュートしたり、勝手にカットボールになったりする」という。

 130キロそこそこのストレートが打たれない理由はこんなところにありそうだ。

 東亜大の取材を終えたあとは、新幹線に乗り、新山口へ。そして、在来線に乗り、「大歳」駅へ(何と、自分の名字と同じ呼び方をする駅! 地味に感動)。ちなみに大歳駅で降りたのは、3人だけだった…。
 原田孝治先生にお会いするため山口市立鴻南中へ。珠洲市立緑丘中(石川)の山岸昭彦先生に「熱い指導者!」とのことで紹介して頂きました。原田先生は現在山口県中体連野球専門部の委員長。そして、中国地区のブロック長も務めておられる方。5年ほど前には山口クラブのコーチとして全日本出場、昨夏は鴻南中で県大会優勝、中国大会ベスト4に入った。

 グラウンドで練習を見て、びっくり。人数が多すぎる! 
聞けば、1年生と2年生だけで約60人いるそうだ。3年生がいた昨夏は90人を超えていたそう。すごすぎます。学校自体がマンモス校で、1学年8クラス。山口県で二番目に大きい中学校とのこと。それを聞いて納得したが、放課後は基本的にダイヤモンド周辺までしか使用できない。グラウンドが人で溢れかえっていました。
 でも、よく考えたら、自分の中学時代は1学年9クラス。マンモス校なんていわれたこともなかったし…。いまは「8クラス」と聞くだけでびっくりする。少子化を感じます…。

 夜は原田先生と外部コーチ(保護者)の方と3人で食事。中学野球に対する熱い思いをひしひしと感じました。どうもありがとうございました!

 そういえば…、下関に行くために、交通ルートを調べていたら、「福岡空港からでも行ける」ということを初めて知った…。竹林も「奈良から九州に来て…」という発言あり。思わず、「ここって、中国地方でしょう!」と突っ込んだが、「いや、もう半分以上、九州ですよ」と。確かに、地理的にはほとんど九州だった…。
 取材の翌日は、九州共立大とOP戦の予定。泊まりかと思ったら、「日帰りでいけますよ。広島とか行くより全然近いです」。
 山口、というか下関は、「ほとんど九州」ということを知った初の山口取材でした。


 < 過去  INDEX  未来 >


みのる [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加