みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

●『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)

新刊が発売になりました。
しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

●『グラブノート』(日刊スポーツ出版社)
BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

*ツイッター始めました
@mino8989 です。

2003年09月05日(金) 原拓也(関東学院大vs横浜国大)

 1勝1敗で迎えた関東学院大ー横浜国大の3回戦。試合会場となった関東学院グラウンドには、(両校野球部の関係者を除くと)わずか5名足らずの観客が集まった。
 
 試合は関東学院大・冨永、横浜国大・渡邉の投手戦。
 冨永は140kmを超えるストレートと高速スライダーで投球を組み立て、ランナーは出すものの要所を締めるピッチングを見せた。冨永の高速スライダーは、ネット裏から見る限り、簡単には打てそうにない。スピードガンでは130km前半が出ていた。右打者の外角への制球力はもちろん、右打者の内角から中へ曲げてくるパターンもあり、なかなかやっかいだ。
 関東学院大は春季リーグで大活躍を見せ、大学選手権でもベスト8入りの原動力となったエースの池田裕行(3年・小山西)が腰痛で戦線離脱中。頼れる投手は冨永しかいないのが現状だ。
 横浜国大の渡邉は1回戦同様、素晴らしいピッチングを見せた。スライダー、シンカー、フォークを内外角に投げ分け、関東打線を6回まで2安打無得点に抑えた。

 ともに無得点で迎え、試合が動いたのは7回表。
 関東が1死から3番衛藤の安打などで、2死二塁のチャンスを作る。ここで迎えるのは、昨日の6番から5番に昇格した1年生の原拓也。
「試合を決められるとしたら、原拓だろうなぁ」と思って見ていたら、案の定、ライトオーバーのタイムリー3ベースを打たれた。続く1年生の岩永にも3ベースを打たれ、2失点。冨永の出来と国大打線の力を考えると、あまりにも重い2失点となってしまった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 原拓也がとにかく目立つ。1年の春からレギュラーを掴んでいるだけあって、当然うまい(最も活躍した新人に贈られる「フレッシュマン賞」も受賞した)。でも、それプラス、人を惹きつけるモノを持っているような気がする。
 守備は2回戦まではサードを守っていたが、今日の3回戦はショート。高校時代(東海大相模)はショートを守っていたので、本職についたといった感じ。水を得た魚のように軽やかに動き回っていた。
 ちなみに関東はサードも1年生の岩永。三遊間コンビが1年生である。
 
 国大のバッテリーは、原封じのために徹底的に内角を攻めていた。相模のとき、そして今年の春季リーグと、原の弱点は内角にあった。打球の方向、とくにヒットゾーンはほとんど左方向。外角はうまく左へ流せるが、内角はまだ捌ききれていない印象があった。
 それが、この秋は違う。内角を引っ張る。無理に逆方向に打とうとしなくなった。2回戦では内角寄りのボールを全て引っ張り、3安打。今日の3回戦の決勝打も内寄りのボールだった。春から確実に進化している。
 
 そして、原のすごいところ。1年生のクセに両腕に赤いリストバンド、両手には赤い手袋をはめており、「赤」がかなり目立つ。普通、1年生だと多少の遠慮はあると思うけど、それが全くない。

 将来は、いまダイエーで売り出し中の川崎のような選手になって欲しいと思う。
 課題は「身体」か。神奈川リーグの選手名鑑には、「174cm、57kg」と記されている。野球選手としては、細すぎる!(ちなみに私と全く一緒です……)

 それにしても……、原拓也の代の東海大相模は大学に入り活躍している選手が多い。エース番号をつけていた上津原詳は、青学で早くも神宮初勝利。2番手だった渡邊裕之は東海大でローテーション投手に。同じく東海大に進んだ遠藤や荒川も、先日の新人戦に出場していた。内野を守っていた古川は、上武大で春の大学選手権に出場。レギュラーの座を掴んでいた。そして、社会人の道を選んだ主砲の坂下は、日石の一員として都市対抗に初出場。9回大事な場面で、代打として都市対抗デビューを果たした。
 秋の神宮大会で、「上津原vs原」「渡邊vs原」の対決を見てみたい。


関東学院 000 000 210 3
横浜国大 000 000 000 0

<関東学院>
(中)  グレアム(4年・相洋)
打左  山田 (2年・埼玉栄)
(二)  光木 (4年・国学院久我山)
 二   三森 (3年・愛工大名電)
(右)  衛藤 (4年・東筑紫学園)
(一)  大津 (4年・佐賀学園)
(遊)  原   (1年・東海大相模)
(三)  岩永 (1年・波佐見)
 指   軸丸 (3年・東筑紫学園)
打指  田中了(4年・報徳学園)
(捕)  諸角 (2年・日大三)
(左)中 上森 (1年・尽誠学園)

投手
 冨永(3年・波佐見)

<横浜国大>
(右) 新井 (4年・横浜緑ヶ丘)
(三) 坂口 (2年・小野)
 走  三浦 (3年・横浜緑ヶ丘)
 三  柳田 (3年・法政一)
(二) 大槻 (4年・諏訪清陵)
(捕) 鈴木 (2年・光陵)
(指) 国本 (2年・聖光学院)
(左) 猿山 (1年・横浜緑ヶ丘)
(遊) 佐藤康(2年・新潟南)
(一) 三窪 (2年・鶴丸)
(中) 宮本 (3年・金沢泉丘)

投手
 渡邉(3年・岐阜北)




 < 過去  INDEX  未来 >


みのる [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加