(仮)日記
何かしらの感想と更新履歴。



2006年01月01日(日) SAYURI






ハリウッドの創る間違った‘ニッポンの美‘を観るつもりで行って来ました。

……しっかり間違ってましたね。
何がいちばん間違ってたって、芸者が花道を歩いてることですよ。あれですよ歌舞伎の舞台の花道ですよ?いいのかよそれ…とちょっと思ったんですがまあ、フィクションだからいいんだろ。

取り敢えず今年一発目の感想は、と。

前宣伝から日本の美、映像美、と褒め称えられ捲ってたこの映画ですがね。
同じチャン=ツィイーが主演の映画なら、LOVERSの方が断然綺麗だと思いました。HEROも綺麗だったなあ話の内容はおいといて。
宣伝ほど美しい映像じゃなかったですよ。ハリウッド作品なんだから、もっと色彩豊かだと思ってたんだけどね。さっぱりだった。
確かに、題材が芸者。裏の世界はそりゃいろいろあるんでしょうけど。裏側っていうのはどこの世界も汚いもんだってのはわかるんですが。
それにしては、最初から最後まで色が薄暗いんだよなあ。
華やかだったのはお花見のシーンだけです。

サユリのお披露目舞台も綺麗でしたけどね、あれも青を基調にした薄暗い照明だったから華やかという言葉とは程遠い。
そして、芸妓の舞台にしては随分と趣が違う。事前に聞いてはいましたけどねー、ミュージカルっぽいものだっていうのは。
なんていうか、笑うしかない?

女の争いは醜かったです。
見た目美しいので余計に恐ろしいです。
初桃は火の中に飛び込むと思ったんだけどなあ。普通に姿を消されてしまったからなあ。

お稽古シーンは個人的に楽しかった。新たな知識を仕入れてる気分。

あ、初っ端の海辺のシーン。
あれ、あんな崖っぷちに家なんか建てませんから。その上、海と崖の遠近がおかしいですから。それくらいなんとかならんかったのか。
それとあれ、防風林だったのかなあ…海の傍ならその筈なんだけど。
置屋が燃えたシーン。
木造建築なんだから、あの辺一体は全焼してなきゃおかしいんじゃないかと思った。

桃井かおりは素敵な置屋の主人でした。
あまりにも似合いすぎで、惚れ直しました。

最終的に会長とサユリがくっ付いたのは、なんかやっぱりハリウッドだよなあとしみじみ感じさせてくれるストーリーでした。友人は、会長ってまさかロリコンじゃ…!といらぬ憶測をなさっておりましたが、それは多分違うと思うよ。成長して化粧して、化けたサユリを目の当たりにして吃驚して惚れたんだと思うよ。
しかし毎度毎度、くっつけなきゃ気が済まないんですかねーハリウッドの脚本家ってのは。
アクションと小道具だけは金かかってて、そういうところを観るのは楽しいんだけどねー。



結論
渡辺謙のキスシーンも観たくなかったなあ…。





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