あまみの日記
☆あまみの超絶不定期日記☆

2002年01月10日(木) 猫が落ちてくる

以前、ここの日記で、『ノラネコ』を題材に書きました。
相変わらず餌付けは進行中で、いつか猫たんと甘い一時が
過ごせるのではないか?と思っていたのですが。
現実は決して甘くはない、という事を身をもって知った話です…。

私の家は非常にボロ家で、恐らく世田谷区内で
『オンボロ家選手権』を開いたら、かなりいい線いくのでは、
と思う位のあばら屋でして、実は天井に穴があいていました。(笑)
よく雨漏りをしていて、ダディが仮設工事をした事で去年の梅雨は
なんとか凌ぎきりました…天井裏に設置した、ヒトカゲのバケツで。(笑)
で、そんな天井だったのですが最近、その野良猫たんがよくツメで
ひっかく音が夜な夜な聞こえていて、いつかその穴を塞いだ板と一緒に
落ちてくるのではないか、とほんのり期待をしていたのでした。
いつか野良猫たんが、落ちてくるのではないか…?と。
そして、その時が来たら捕まえよう!!と。

ええ、まさに『その時』が来たのです。
夜の8時頃、家族も皆が夕食を食べ終わり、和んでいた頃。
穏やかな空気を破り、天井から野良猫が落ちてきたのでした…!!
それは、正にまさしくいつも餌付けをしている、しっぽの長い猫たん。
かわいいブルーアイズで。目が合うと首を傾げる白猫。

我が家は突然、緊迫した空気に包まれました。
そこら中を引っかき回し、逃げ回る野良猫。
家の中に充満する、野良猫特有の猫臭さ。天井から落ちたショックで
出てしまったのか、雄猫が出すあの分泌液の匂い。
MDは散らばり、障子は穴が空き、家族の半数が引っかかれ、
私もガブリと噛み付かれ流血、そして消毒。
ダディは怒り(もともと動物の類はあまり好きではない人なので)、
あわただしい事数十分。
我が妹・グレビッチが野良猫たんを捕獲したのでした。

後に残されたのは、大量の後片づけと匂いとり。
当然のように、家中が猫臭くなりました…。
たらしゃん&オリしゃんも終始気になって仕方がないご様子。
野良猫は、落ち着くまでケージに入れて外に置いておきました。
よく見ると、落ちたショックで鼻を打ったのか、鼻血が出ていました。
鼻に薬を塗ってやろうも、どうせ後で舐めてしまうだろうし、
今まで外で生きてきたんだからと、そのままで帰しました。
後で聞いた話だと、逃げる前に一度、こちらを振り返ったそうです。

あの時に、何か他に出来た事はなかったのだろうか?
『いつか落ちてきたらいいのにね』…
その『いつか』は現実となり、深い喪失感に襲われました。

失ったのは、“野良猫と仲良くなれるかもしれない”と思っていた心。
いえ、むしろ自分で投げ捨てた、と言った方が正しいのかもしれません。
やっぱりそれは人間の甘えか、若しくはエゴなのでしょうね…。

とりあえず、その後は何もやる気になれなくて、猫臭い部屋で
ペルソナ2をやりました…。(笑)
明け方寝て、昼頃おきたのですが…やはり、家中が臭かった…。


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あまみ