ちょっと今日は、真面目な話を。

うちの近所はノラ猫が多く、毎日のように生ゴミを漁られるなど、
いくら猫好きといえども大変腹立たしく、苦しい時期がありました。
その時の私の天敵は、真っ白いメスのノラ。
ほぼ毎日、生ゴミをやられていました。
そんな時、その猫が子猫を産みました。やはり、真っ白い猫。しかも２匹。
今年の夏の事でした。毎朝、部屋の窓の下に可愛く２匹丸まっていて、
目が合うと逃げられたりしましたが、くりくりしたおめめにただひたすら
心臓を貫かれていました。そう…滅茶苦茶可愛かったのです…!!毎朝、
その子猫たん(通称：猫たん)達を見るのが日課でした。幸せでした。
そして、度重なる生ゴミショックに、ちょっとした家族会議が起こりました。
生ゴミの件で、我が家族が出した結論は『その母猫にえさをあげる』事。
これが良い事なのか、悪い事なのか。長い目で考えれば多分、いけない事
だと思います。ですが、それからはただの一回もゴミを漁られたり等は
しませんでした。そんなこんなで、にっくき母猫とも、何か奇妙な…
それこそ少年誌で云うライバルのような関係が芽生えた頃の事…
そのノラの親子が、ぷっつりと姿を見せなくなってしまいました…。

ノラ猫にも、事情はあるのでしょう。ですが、せめて出ていく前に、
一言欲しかったです。それでもうちの近所のノラは多く、すれ違うたびに
白い親子を捜していました。何か、心の中で敗北感を感じながら。

そんな中、祖父と祖母から目撃情報が入ったのです!!
『白い子猫がよく家に来る』と!!私だけが猫たんを見られないまま、また
しばらく時が経ちましたが、どうやらいるのは猫たん１匹のみで、母猫は
いないらしいのです。それでも生きていたならいい、とまたエサを用意
する日々が訪れました。うちの、食にうるさいたらしゃんとイオリの
食い残しや、特売のエサ(たらしゃんとイオリはバカにして見向きもしない)
をコソーリ用意しておくと…皿までキレイに嘗めてあるのです…。
僕らが忘れたピュア…等と感動に打ち震える今日この頃だったのですが、
遂に猫たんの姿を見る事が出来ました…!!

夏に見た、生まれたばかりの頃とは明らかに違う、成長した姿。
でも、やせ細っているのが妙に痛々しくって…。けれど生きていた事が
本当に嬉しくなってしまって、思わずもう１匹の事も思い出して辛く
なったり…。母猫と、もう１匹は見あたらないまま、それでもエサは
あげ続けていました。冷たい雨が降り続いた昨今は、さぞ猫たんには
こたえたでしょう。…しかし、よく食べるんですよ、これがまた。
朝、ゴミを捨てに行く前にえさをあげる。２分ほどで戻る頃には、もう
キレイさっぱり食べ終えてあるのです。不憫…!!余程お腹空いてたのね、
とまたお皿にエサを入れる。気が付くとキレイさっぱり…と以下繰り返し。
…そんなこんなで、しばらく立たないうちに、猫たんはぷっくりと
太ってきました!!ようやく、人並み…いえ猫並になりました!!最近は、
うちの玄関までエサをねだりに来るホド、度胸も座ってきました。ただ、
相変わらずのノラなので、なついてきたり…という夢のような展開は
タダの一度もございません…。(苦笑)

そして今日。エサをあげに見に行って見ると、アラ？しっぽの長さが
違うような??影が二つ見えたような??
…そう、なんと猫たんは２匹とも元気に存在していたのです!!
道理でエサの減りが尋常じゃない筈だぁ…と関心。そして今まで全く
気が付かなかった自分に恥ずかしさを感じながらも、本当に嬉しくて。
思わず叫び声をあげた私に驚いて、二匹とも逃走を図ったのですが(笑)
すぐにエサ皿の方に戻ってきて…。ええ、勿論２匹ともぷっくり(笑)
肥えていました。しばらくは量を減らそうかな、とも思いましたが
これからはエサをあげるという、毎日の密かな楽しみが２倍になった事が
嬉しくて。猫たんたちが生きてくれていた事が本当に嬉しくて…。

今まで、うちに突如として現れたノラ猫はかなりの数です。その誰もが
愛嬌があって、可愛くて、よく食べて、そしてある日突然に、
姿を見せなくなりました。中にはもらい手を見つけて、引き取って貰った
幸運な猫もいます。猫を飼うのは決して簡単ではないし、かといって
私たち家族には、それを放っておくのも簡単ではないのです。

猫は、頭は悪いけど、可愛くって、見る者に癒しの効果を生み出すと
私は考えています。現に今、私は幸せです。家族が、また増えた気が
しますからね。そして私はまた今日も、猫たんにエサをあげるのでした。
宿敵である、母ノラの帰りを待ちながら…。

PS:今度猫たんの写真、アップしますね。可愛いですよ!!