加藤のメモ的日記
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2023年10月04日(水) 日本の食卓を汚染する、毒まみれの中国産食品

中国産輸入食品が依然としてハイリスクである実態が明らかになった。厚労省が公開する「輸入食品等の食品えいせいほういはん事例」の最新版(今年4月5日から10月6日までの統計)によrと、97件の中国産輸入食品が食品衛生法に違反していた。

背景にあるのが食の中国依存だ。2021年の日本の農林水産物の輸入相手国は中国が2位(1位は米国)で、輸入金額は1兆3000億円を超えた。冷凍野菜や鶏肉調製品、大豆油粕、生鮮野菜が主な輸入品目となる。消費者問題研究所代表で食品問題評論家の垣田氏が指摘する。

「近年は中国の衛生意識が高まったとはいえ、広大な中国では生産者の管理が追い付かない。そのため輸入する大量の中国産食品から、農薬や添加物、細菌といった日本の食品衛生法違反となる成分が検出されるのです。2008年殺虫剤の成分「メタミドホス」が混在した冷凍ギョーザを食べた日本人10人が食中毒になった「中国製毒ギョ=ザ事件」が起きた。しかし、毒部ぬ混入の禍根は今もなお残っている。

現在、中国から輸入される食品にどんな違反事例があるのか。全件のうち、最多の検出事例23件を占めるのは、化学物質「アフラトキシン」だ。「アフラトキンは”天然物最強”と称される強い発ガン性を有したカビ毒で、世界的に規制対象になっていますが、厄介なことに加熱しても毒性が消えません。中国からの輸入食品では、煎ったピーナツや揚げピーナツに含まれることが多い」(垣田氏)アフラトキンの発がん性は、国際がん研究機関のリスク評価で最も危険度が高いグループに分配される。


2019年8月、中国・杭州で生活する40代の夫婦を食中毒が襲った。妻が突然倒れ、救急搬送されるも死亡。「夫が落花生を食べたことが原因かもしれない」と語ると、病院はアフラトキシンによる食中毒の可能性を指摘した。生鮮玉ねぎからは、成分規格に適合しない農薬「チアメトキサム」が検出されている。「タマネギは現地の加工工場で皮を剥がれています。十分な処理がされていないために殺虫剤の成分であるチアメトキサムが検出されてしまう。中国の食品は生産地の把握すらできないので、違反食品の追跡・対策が難しいのです。(垣田氏)

中国産冷凍食品は”前科”があるだけに一層心配だ。今回は冷凍の蒲焼あなごや焼き鳥、ばれいしょなどから精分規格に適合しない大腸菌群が検出された。まら、冷凍のキハダマグロカツレツや白身魚天ぷらから、糞便系大腸菌グループの総称である「E・COLI」が検出されている。

「強い毒性で知られるO=157も含まれます。これらな摂取すると下痢や、激しい腹痛、血便などを催し重症化すると、溶結性尿毒症行群を引き起こす毒性の強い菌です「(同前)

家族の食卓だけでなく、外食でも遭遇する機会の多い中国産。懸念はこの先中国からやってくる食品が増えるのか否かだ。

「中国はゼロコロナ政策を展開していますが、コロナの収束とともに人員確保や輸入体制が回復し、日本への流通が本格的に再開すると見込まれています。一方で日本の検疫体制は、年間の食品輸入件数約245万件に対し、検疫を行う食品衛生監視員、全国400人と圧倒的な人員不足。

輸入食品の一部のみ検査するモニタリング検査では、約245万件のうち、およそ20万件しか検査できていません。この検疫体制では、危険な中国産食品の上陸拡大に歯止めをかけられるとは思えません」(垣田氏)

コロナ明けも、うかうかできない。


『週刊ポスト』10.28


加藤  |MAIL