加藤のメモ的日記
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2017年12月11日(月) 安倍改憲はマイナス

平和にも経済にも安倍改憲はマイナス

トレードマークはひげと丸い眼鏡。その笑顔からはぬくもりが伝わってきます。そんな諏訪中央病院名誉院長で作家の鎌田實さんは、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」の発起人です。憲法や新著『忖度バカ』に込めた思いを聞きました。

僕が日本憲法で一番いいと思っているのは、天皇、国会議員、官僚に「憲法を尊重し擁護する義務を負う」(憲法99条)と言っているところです。政治家は憲法を変えるのでなく、まず憲法を守る必要があるんじゃないかと思います。最もいじくってもらいたくないのが憲法9条です。かって戦争を何度もしたこの国で、70年をこえて戦争をしないできたのは、平和憲法があるからです。朝鮮戦争でも派兵をしないで済みました。戦争をしないからこそ、経済的に発展してきました。

いま9条を変えて一番被害を受けるのは、経済であり、暮らしだと思います。北朝鮮のミサイルは確かに脅威でしょう。でも、その脅威を軍備増強に利用し、イージス・アショア(陸上配備型迎撃システム)に1600奥円をつぎ込むなど、途方もないお金をかけようとしています。アメリカとの貿易赤字解消のため日本は、計画以上に武器を買い、ご機嫌を取ろうとしています。平和にはマイナスです。外交をはじめもっとやることがあるでしょう。

憲法を変えたい人たちはすぐ、9条は古びた、現実に合わないなんて言う。でも、憲法9条をちゃんと磨いて使わないからそうなる。憲法9条というのは。世界を平和にしていく大事な宝物ではないでしょうか。

権力に支配されていないか、常に自分自身に問いかける

「モリ・カケ」疑惑は、安倍首相の口利きがあったとすれば大問題です。それはわからないが、一強といわれる総理の「ご意向」をめぐって過剰な忖度になっていった。それを記憶にありません」「記録がありません」とかばった当時の財務省理財局長は国税庁長官に抜擢されました。

仕事に就いたころは、国民の役に立ちたいという気持ちはあったんじゃないでしょうか。初心や、人としての値打ちがわからなくなってしまっている。



週刊朝日 12.10


加藤  |MAIL