加藤のメモ的日記
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2017年09月14日(木) 落合とイチローどちらがすごいか

イチローと落合のどちらがすごいかと言われたら...。阪急時代。一番、対戦して嫌だったのは落合さんでした。例えばイチローはアウトでもヒットでも一発で前に飛ばしてくれるけど、落合さんは前に飛ばしてくれない。ファウルばっかりでしんどくて、打てる球を確実に打つんです。球数の問題ではなくて、ヨシッと思って投げて打たれると、それをヒットされるのとは全然違う。しんどいけど、逆に言ったらやりがいもある。

イチローは守備も足もあるし、トータルで見たらイチローの方がすごいけど、打撃だけ見たら落合さんの方がすごいと思う。守っている落合さんなんか考えたこともないですよ。

僕が阪神に行き、現役を辞めた後もイチローには注目していましたよ。解説者になってグランド練習を見に行った時、打撃投手の同じコースの球を同じ軌道と角度で同じようにスタンドに入れていた。こいつ、すごいなと改めて思いました。メジャーに行くと聞いた時はビックリしたけど、7年も連続で首位打者を取れば違うことがやりたくなるでしょう。あいつはメジャーに行っても自分の形を崩さず、遠くへ飛ばそうとしなかったのがよかった。日本でやってきたことを続けた。

松井秀喜も長距離打者として行ったけど、もっとすごい打者がゴロゴロいて中途半端になったね。思えばイチローはいつもマシンを打っていたし、試合が終わっても球場や合宿所で黙々と練習に取り組んでいた、若い時から他の打者と目標が違っていたのかもしれない。



『九州スポーツ』9.8


加藤  |MAIL