加藤のメモ的日記
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2014年01月23日(木) インプラント治療

何らかの原因で歯が抜けたまま放置すると、かみ合う歯が伸びてきたり、前後の歯が傾いて、歯と歯の間に隙間ができやすくなる。徐々に噛み合わせが悪化し、虫歯や歯周病が進行しやすい状態になる。そこで、歯の欠損を補うためには�ー茲螻阿靴任�る義歯、��固定制のブリッジ、��インプラントなどの選択がある。それぞれ長所・短所がある。今回はインプラントについて。

人口歯を固定

インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療である。2年前、インプラント手術による死亡事故があり、テレビや雑誌などでインプラントへの不信感、恐怖心をあおる報道が相次いだ。「歯科医師が過剰になり、経営不振となった歯科医院が、インプラントで営利をあげようとしている。しかし、歯科医師の知識不足、技術不足から医療事故が多発している」という内容もあった。

実際はどうだろう。各地の歯科医院での重篤な事故症例が集まる大学病院を主体に、日本顎顔面インプラント学会が医療事故調査を行なった。結果は、2009年158件、2010年127件、2011年136件たっだ。この数字が多いかどうかは別にして、報道のように急増はしていない。事故では下歯槽神経損傷117件(28%)上顎洞炎61件(15%)だった。これらの事故の多くは、手術前のCT撮影で診断し、治療計画を立てておけば防ぐことができたと考えられる。

一方、九州インプラント研究会の調査では、患者のインプラント治療への評価は98%の人が満足だった。調査、診断、治療計画に基づき適正に埋め込み手術と補綴(ほてつ=冠、ブリッジなど)が行なわれ、管理をしていけば患者にとって福音となることが少なくない。とくに、義歯への違和感、おう吐反社が大きい人には感謝される。

リスクに注意

とはいえ、現在もインプラントには、高額な治療費とともに、手術や長期管理などのさまざまなリスクがあることを忘れてはならない。一生使えるなどと考えない方がいいだろう。なにより、自分の歯を抜かないようにすることが大切である。特にインプラントは、細菌からの防御に弱く、インプラント周囲炎が進行すると対応が困難になることが少なくない。過剰な力にも弱いため、口腔ケア・定期診断が欠かせない。

高齢化が進み治療を受けた人が、入院、施設入所、転居することもあり得る。脳血管障害、認知症などで十分な口腔ケアが困難になる恐れもある。歯科医院の廃業も増えている。歯科大学でインプラント学の講義が本格的に始まったのは2004年を過ぎてからである。まだまだ、十分な知識や技術を持たない歯科医院が少なくないのである。

口腔インプラント学会は、昨年の3月から、口腔インプラント治療相談窓口を開設している。問い合せは�筺�03-(5765)5510。インターネットの検索でも出てくる。


『週刊新潮』


加藤  |MAIL