加藤のメモ的日記
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| 2013年06月12日(水) |
ガンにならない体をつくる |
ガン化をここまで防ぐワクチン
今までの医学界の定説では、カロチンは人間の体内でビタミンAに変換され、このビタミンA に制ガン作用があるとされていた。しかし私たちの調査結果以来、世界の疫学者たちがカロチンの研究に正面から取り組み始め、その結果、ガン患者の血液中のカロチン量が明らかに低下していることが判明した。カロチンそのものがビタミンA 効果とは別にガンに深く関係していることが多くの研究機関で証明されたのである。
しかも、ガンになったためにカロチン量が低下するのではなく、カロチン量が少ないからガンにかかるのだということがはっきりしている。そのことは、食生活を共にしてきたガン患者の家族の血液を調べた際に、同様にカロチン量が少ないことから判明したことである。なぜ人間はガンになるのか?
現在のところ、発がんのメカニズムは二段階説が主流になっている。すなわち、イニシエーション段階を経てはじめてガン細胞ができるのである。前述したように、全ての人間の体内には生まれつきガン細胞が備わっている。こいつが目を覚まさなければ問題はないのだが、何らかの外部要因によって、まず第一のショックを与えられると、前ガン段階に入る。ここでとどまったままならまだ発ガンしないが、第二のショックを与えられるともう、プロモーション段階を経てガン細胞ができるというわけだ。
ところが、世界各地の疫学者たちの研究により、カロチンはイニシエーションとプロモーション、両方の段階に働きかけることが明らかにされた。それだけでなく、カロチンがすでにガン化に歩み出た細胞の増加を抑えたり、あるいは死滅させたという報告さえもなされている。
カロチンが少ないからガンになる、その証拠
タバコや酒が血液中のカロチンの濃度を下げるのは、タバコや酒によってもたらされた毒素と戦い、大量に消費されてしまうからであるが、ガンにかかってしまった人の血液中のカロチン濃度はいったいどうなっているのか。この種の報告は、海外からたくさん寄せられている。たとえばイギリス・オックスフォード大学の研究では113人の子宮頸ガンの女性の血液を調べた結果、軒並みカロチン濃度が低かったと報告されているし、同様の研究結果は、肺ガン、乳がん、白血病など数多くのガンに関して発表されている。
興味深いのは1990年、フィンランドでM・ハカマ博士らによって実施された研究結果である。ここではまず、ある大集団の血液をあらかじめ何年も前から保存しておき、その中からその後ガンになった人の血液を取り出して検査していくのである。カロチン以外にビタミンA、ビタミンE、セレニウムといった化学物質についてその血液中の量をチェックしたところ、ガンにならなかった人比べどれも低値であったが、カロチンがとくに値が低いという結果が出ている。同様の報告は各国でなされているが、いずれの場合もカロチンの摂り方の少ない人ほどガンになりやすいと結論づけられている。
多くの栄養素のなかで、ガンリスクにとくに関連しているのはカロチンであることがこれでわかる。数多くの同様の研究でも問題物質がカロチンであることを示している。最近、カリフォルニア大学のスミス博士らはニュージーランドの調査で肺ガン、胃ガン、子宮頸ガンなどの患者のベータカロチン量は確かに少ないが食生活を共にしてきた家族の血液を調べてもベータカロチンがやはり少なかったと報告した。
これは特記すべき事実で、このことからわかるのは、「ガンにかかるからカロチンが減る」ではなくて、「カロチンの量が少ないからガンになる」ということだ。またの研究は、ガン患者の家族が次の患者を防ぐためにもとくにカロチンの補給が必要ということを示している。「ガン患者の家族を守れ」という新しいスローガンを掲げたい。
アメリカ・ニューヨーク州のローゼンウェルバーグ記念ガン病院の報告でも、肺ガン、前立腺ガンのいずれも、カロチン摂取量が少ない人ほどガンになるリスクの数値が徐々に上がっている。また、テキサス大学が喉頭ガン患者151人と地域人口を代表する対照178人の比較検査をしたときにも、摂取カロチンが少ない時には、摂取が多い時と比べてガンになるリスクは2.1倍になると発表されている。すなわち、血中カロチン量をはかると、その人がガンになりやすい人なのかあるいは、ガンになりにくい人なのかがすぐわかる時代になって来たということだ。
カロチンはこの方法で摂るのが一番
では一人一日どの程度の野菜を摂ればよいのだろうか。今のところ栄養学者は、一人一日当たり300グラムは緑黄色野菜を、と提唱している。ビタミンA補給ならそれで充分だろうが、ガンを予防するためには、動物実験や人間についての観察の結果などからも明らかなように、一日少なくとも5ミリグラム、できれば15ミリグラムのカロチンの摂取を必要としているのだ。15ミリグラムはもちろん5ミリグラムという数値でも100グラムの緑黄色野菜では全部がニンジンならともかく、なかなかまかないきれない。100グラムというのはあくまで最低量である。私はむしろ300グラムの野菜の中で、緑黄色野菜を200グラム、そして残る100gラムを淡色野菜でという組み合わせがベターなのではないかと思っている。
では具体的に、カロチンがどんな野菜に多く含まれているのか。
主な緑黄色野菜のカロチン含有量
青じその葉 8.700μg(マイクログラム)1.000μgは1�咫� パセリ 7.500 ニンジン 7.300 あした葉 3.700 春菊 3.400 ホウレンソウ 3.100 ブロッコリー 720 トマト 390 ピーマン 270
生でOKのものはなるべく生で
ニンジンや青じそなど、生で食べられるものは、生で食べるのが原則
緑黄色野菜の大部分はいわゆる温野菜、つまり加熱して食べるのが普通なので、炒めたり、焼いたり、煮て食べることになるが、もちろんそれで大丈夫。熱を加えると効果が減るビタミンと違って、カロチンは耐熱性なのが強み。熱を加えてもその効果はほとんど変わらないのである。ホウレンソウを三分間茹でたときのビタミンCの残存率は48%であるのに対し、カロチンはなんと90%以上である。
電子レンジをお持ちの方にお勧めであるが、必要量のホウレンソウをサッと水洗いし、そのままラップにくるみ、レンジで加熱した後、すぐに水にさらせば簡単におひたしができる。この方法であれば作り過ぎて困ることもなく、湯を沸かす手間も省ける。青のり、コンブ、ワカメにもずく、これら海藻類は多くのカロチンを含んだ食品として知られている。なかでもワカメは、海藻類のなかではカロチンの王様だ。
サラダの一例として、ワカメと、玉ねぎのスライスを混ぜ、和風ドレッシングなどで味付けし、カツオブシを上からふりかける。くせがないので毎日食べても飽きが来ない。
『ガンにならない体をつくる』 平山 雄 予防がん学研究所所長 医学博士
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