加藤のメモ的日記
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2011年10月14日(金) まもなく大地震が来る

房総沖は長く地震が起きていない「空白地域」の一つでもある。前回、房総沖で巨大地震が起きた記録は、1677年の「延宝房総沖地震」(M8級)まで遡らなければならない。この約330年前の地震では大津波も発生した。現在の福島県から千葉県の沿岸部に、最大10�辰箸いε貽�本大震災並みの津波が押し寄せ、大きな被害を出したとの記録が残っている。さらにいえば、この区域で「次の大地震」が起きることを示す、不気味な符号も存在する。

実は、1677年11が4日に発生した「延宝房総沖地震」(推定M8級)と呼ばれる巨大地震が起きている。つまり「三陸沖」と「房総沖」という隣接した震源域では、順番を前後しつつも、明らかに短期間に連動して大地震が発生する傾向が強いということだ。

不気味な兆候は、GPS(全地球測位システム)を使った最近の調査でも、房総沖付近にはプレートが押し合う「力」が蓄積し、次の大地震の発生が近づいている兆しがある。前述のとおり、房総沖付近では長い間大地震が起きていない。力の一部は1923年の「関東大震災」(M7.9)で解放されたが、それ以後は近隣区域でも大地震が起きていないため、プレートの押し合いによる歪みがどんどん溜まる一方の状態になっているのだ。

実際、「関東大震災」は地震のエネルギー自体は東日本大震災の数十分の一だが、震源がやや陸地に近かったために東京近郊も激しく揺れ、その後の火災もあって、空前の大災害(死者10万人以上)となってしまった。いったん巨大地震が起これば東京や横浜などの大都市圏も、安全とは言い切れない。そもそも島村氏が警告するように、3.11大震災以降、海溝型だけでなく、内陸部にいおける直下か型地震が発生する危険も高まっている。

「怖いのは、海底を震源とするM8クラスの海溝型地震と思われがちですが、関東地方の内陸でも、直下型地震の引き金が引かれる恐れが出ています。当然、東京直下型地震が起きる可能性もあります。直下型は、阪神・淡路大震災のM7.3クラスが想定されています。もし東京直下で起きれば、被害は相当に大きくなってしまいます」もともと、首都直下型地震の発生確率は、政府の地震調査委員会によって「30年以内に70%」と試算されていた。この確率が、東日本大震災の影響でさらに高まったと見られている。その上で、房総沖地震のような巨大地震が発生したら、一挙に引き金が引かれる恐れは十分にあるといえるだろう。

地震大国日本の現実

中央防災会議の被害想定によれば、阪神・淡路大震災クラスの地震が東京直下で起きた場合、最悪のシナリオでは死者11.000人。負傷者21万人。断水状態を余儀なくされる人が1.100万人、停電が160万軒。避難所生活を送ることになる被災者が460万人に達するとしている。経済的な被害はなんと112兆円。日本の国家予算を超える規模の、まさしく壊滅的な被害が予想される。

「東京付近の直下型地震の歴史を見ると、おおよそ17年ほどの周期で、被害が出るような規模の地震が起きて来ました。ところが、1926年の関東大震災からは、それがぱったり途絶えています。その静寂がいつ破られてもおかしくない。むしろ、何事もなく過ぎたこの90年が異常で、今後、地震活動が活発になってくるのが正常な状態と考えるべきです」それだけではない。忘れてならないのは、東日本大震災の影響によって日本が地震の活動期に入ったすれば、東京や関東周辺、東日本だけが危険で、ほかが安全というわけでは決してないということだ。

三陸沖の巨大自身が、房総沖などの関東近辺の巨大地震と連動・誘発する可能性があるのと同様、関東周辺で地震が起きれば、それがさらに別の巨大地震を誘発することがある。三陸沖で起きた、東日本大震災と同じタイプと言われる869年の「貞観地震」(M8.3級)の後、878年には「元慶相模・武蔵地震」(M7.4)が発生。さらに887年には南側の東海・東南海・南海地震が連動した「仁和地震」(M8.5)が起きている。

また前出の1677年「延宝三陸地震」「延宝房総沖地震」の翌年には、宮城県沖でM7.5クラスの地震が起き津波が襲来。そして1686年には直下型の「遠江・三河地震」(M7級)が発生している。加えてその後、内陸直下型の地震が数年おきに発生し続けた挙句、1703年には房総沖が震源と見られる「元禄地震」(M8級)が起きて、再び大津波が関東地方沿岸部を直撃した。さらに4年後の1707年には、3.11以前には日本史上最大級と言われた、「宝永地震」(M8.5超、東海・東南海・南海連動方)が発生しているのだ。

これに付け加えれば、宝永地震の49日後、今度は富士山が大噴火。このとき、山腹に宝永火口が形成された。巨大地震が巨大地震を呼び、さらには火山の噴火まで呼び起こし、長期間、日本中が災害に苦しめられる。M8〜9クラスの地震エネルギーとはこれほど凄まじい。



『週刊現代』


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