加藤のメモ的日記
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2010年01月22日(金) ピラミッドは現代技術でもつくれない

カイロの市街地から十数キロ離れた所にあるギザの三大ピラミッドは、地上最大の建築物で、四方の地平線を見晴らす台地にある。大ピラミッドが最大の建築物であることは、今日も変わらない。古代エジプトには古い順に、古王国、中王国、新王国の時代があり、マケドニアのアレクサンダー大王に征服されたあとは、プトレマイオス朝、ローマ時代と時代が変遷した。三大ピラミッドはその最も古い時代である古王国時代、クフ、カフラー、メンカウラーの王、(ファラオ)たちによって建造されたというのが定説化している。定説に従う限り、三大ピラミッドが余りにも常識を逸脱している点が多いために、世界の七不思議の一つに数えられている。

最大のピラミッドはクフ王が建造したといわれ、そこには250万個もの切り石のブロックが使われている。一つのブロックの重さは平均2.6トン、中には16トンのものがある。総重量は600万トンを上回る。頂上に置かれたはずの冠石がなくなっているが、本来の高さは146メートルになるように設計されており、底辺は一辺が230メートルもある。

当時のエジプトには鋼、青銅、石、木材以外の道具はなかった。専門家によると世界最大の日本製のクレーンを用いても、このような切り石を持ち上げることすらできないという。驚異的なのは石積みの技術だけではない。三大ピラミッドの外装に使用された石灰岩は極めて細く、正確にに合わせるだけでも難しいのに、高精度の光学機器にも匹敵する作業が、8万5000平方メートルもの斜面全体の施されている。

また大ピラミッド内にある数十メートルある通路は何度も測定されたが、それらは完全に直角である。下降通廊の場合、誤差は5ミリ以下で硬い岩をくりぬいて作った60メートルの通廊を含めても、誤差は6ミリしかない。この技術や精度は現代をしのぐ。

ピラミッド内の岩の加工技術も無視できない。例えば、いわゆる「王の間」にある硬い花崗岩の容器は非常に高い精度で切り出されている。これほどのものを花崗岩をくりぬいて作るには、ダイヤモンド刃のドリルと2トンの圧力、そしてコンピューター制御が必要だという。エジプトでは初歩的な工具しかなかったクフ王の時代に、作業者がそれをやったとされているのである。

このようにピラミッドの技術は多くの面で20世紀の技術を凌いでいる。あの巨大なピラミッドには誤差があってもミリ単位で、古代にはあり得ない科学の知識が駆使されている。今日の建築家が認めるように、いくら何千人、何万人という労働者や奴隷を投入しようがあの驚くべき正確さで建造することなど絶対にできない。ましてや数学や幾何学を駆使した設計は、だれが行なったというのだろう。

伝統的なエジプト学の見解が怪しい。いや妄説であると言うのはまさにこの点にある。しかしエジプト学者は、このピラミッドはクフ王のものであると言い張っている。


エジプト学と考古学のパラダイム

定説に反して、地質学的にはスフィンクスがつくられたのは少なく見積もっても1万2000年の昔という結論が導き出されている。また、三大ピラミッドはの建造年代について、正史の年代の拠りどころとするのは、かなり時代が時代が下った紀元前3世紀ごろのエジプト人の神官の記録などであるが、歴代の王の名、数、治世の期間などがまちまちで、どの資料からも正確な年代は確定できない。 つまり、エジプト史の始まり、ピラミッドの建造年代、目的は不明のままなのである。だが、紀元前3100年ごろに描かれたピラミッドの絵があり、これはギザの大ピラミッドが、その頃にはその頃にはすでに存在していたことを示している。、

先史時代に現代をしのぐ高度な文明がエジプトに存在した。学者はこれほど単純明快な事実を正直見認められない。なぜか、それは歴史の教科に書かれたパラダイムに反するからである。もしスフィンクスや大ピラミッドの建造年代がさかのぼり、紀元前一万年以上のものであることが判明すると、こうしたものが石器時代の未開人たちの業績となってしまい、旧石器時代から新石器時代、青銅器時代へと文明はゆっくり進歩したという従来のパラダイムが崩壊してしまう。

この時代は石器時代で、人々は国家などとは無縁の部族で、犬を家畜し始め、石を削った矢や槍で身を守り、小さな畑で未熟な農耕をし、粗野な皮の衣服を身にまとっていたことになっている。しかしこうした常識に反して、大スフィンクスは芸術的な傑作であり、その建造には国家的な組織と専門的な技術を必要とするものなのだ。

このような巨大な建造物が登場するのは、新石器時代よりはるかに後でなければならない。青銅器時代以前に存在を認めるのは許されないのだ。


考古学者やエジプト学者は、現存のパラダイム維持に最大限の努力を払う。この暗黙の了解にあらがって、このような年代に高度な文明があったことを証明しようとすれば迫害されるのがアカデミズムの世界なのだ。20世紀、21世紀を呪縛するパラダイム、すなわち文明も技術も時代と共に一直線で進化してきたという文明の進化モデルは、このようにして温存されているのである。

かくして著しいパラダイムの影響下にあるエジプト学者や考古学者は、大ピラミッドや大スフィンクスが人類史上の黎明期にまつわるという秘密を最大限隠している。1万2000年以上も前に現代よりも高度な文明があった事実は、よくて曖昧にされるか、あるいは完全に隠匿されているのである。  P79



『この地球支配する闇権のパラダイム』 中丸薫


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