加藤のメモ的日記
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2008年10月18日(土) |
アメリカ発の金融危機 2008 9/15発 |
今回の金融危機の発端は去年8月のサブプライムショックである。サブプライムローンを組んだ証券化商品の価値が下がったことで、損失を抱えた金融機関が疑心暗鬼になり、信用を前提に資金を融通しあってきた金融市場が機能不全に陥った。サブプライムローン問題などに端を発した金融市場の中で、9月15日に大手証券会社のリーマン・ブラザーズが破綻した。負債総額64兆円
そして9月16日には同じく大手証券会社のメリルリンチが、大手銀行のバンク・オブ・アメリカに買収された。さらに大手保険会社のアメリカン・インターナショナル・グループ救済のためにアメリカ政府により850億ドル(約9兆円)の緊急融資があった。
マネーの流れが滞ったことで窮地に追い込まれたのが、巨額の資金を市場で調達し金融工学を使ったハイリスク、ハイリターンのの投資で大きな利益を得てきた金融機関だった。この金融ビジネスを大々的に行ってきた米大手証券会社は資金繰りに困窮し次々に消滅した。
90年代から世界の経済成長を牽引してきた金融ビジネスモデルは終焉を迎えた。しかしその後も信用収縮は続き、世界中央銀行の大規模な資金供給にもかかわらず、金融機関が資金を確保しにくい状態は以前続いており、世界は同時不況の瀬戸際に立たされている。ということらしい。
こういう時、株式評論家などから「経済学者は株価を予想できないのだからインチキである」といった批判が寄せられることもあるが、経済学者は経済理論を専門としているのであり、株価やビジネスの専門家ではないので、その批判は当たらない。日本の経済企画庁の担当官は景気を予測する仕事である。
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