2003年09月29日(月) 【Jrユース】 高円宮杯茨城予選 Jrユースvs常総アイデンティ、ノルテvsアズーSC |
高円宮杯U-15選手権茨城県予選 決勝トーナメント準決勝 鹿島Jrユースvs常総アイデンティ 2003年9月27日(土) 10:30〜 流通経済大学人工芝グラウンド 30分ハーフ
鹿島 17石津 9諸岡
10小谷野 8向後
19木ノ内 7啓人
6八木 4畑中 3安藤 2田崎
1木之内
常総 16安野 11野中
20小川 14知久
9唐津 8宗像
3丸山 5大月 4宮本 22栗原
1住谷
<交代> 常 46分 14知久→13小澤(小川のトップ下、左から野中・小澤・安野の3トップへ) 鹿 59分 17石津→11武藤
<警告・退場> 無し。
<得点> 鹿 14分 17石津
夏はクラブユース選手権、冬は高円宮ということで今年もこの季節になりました。去年のこの大会、鹿島Jrユースがあれよあれよという間に周囲が誰も予想しないうちに関東も全国も制するというすごい展開になったことは記憶に新しいのですが、去年のこの時期の県大会を見た時はまだまだチームに不安があってファンの私でもとてもそんな予想はできなかったことを今白状します・・・(殴)。今年はJrユースの方は全クラでベスト8。メニコンカップでは小谷野がMVPに輝くなど順調なものの、個々に代表急の飛びぬけた選手がいるというわけではなく、チームとして組織力が高くバランスがいいチームだなというのが夏までの印象です。去年のチームもそうでしたが、Jrユースくらいの年代だとそういったチームの方が勝ち上がったりするものなのですが・・・。
試合会場となった流経大グラウンドには何回か行こうかと思いながら行ったことがなかったのですが、グラウンドを見た最初の印象は「すごい・・・」しっかり観客席もついており、トイレもすぐ隣にあって駐車場も完備。サッカーに力を入れ始めて、成績も残してきているのは知っていましたがこれは本気だなと。本当は芝のグラウンドもあるんですよね?後学のためにも見てみたかったです。側にコンビニもあるし、たどり着いてしまえば暇はつぶせるなと(笑)。
<試合経過>
[前半]
03分 諸岡が左からドリブルしファーストシュートを放つ。
09分 中にいた小谷野がドリブルで2人抜いて左の諸岡へ。諸岡がポストになって小谷野にボールを戻して小谷野が右足でシュートもGK正面。
12分 諸岡が中央にドリブルし、左の小谷野へパス。小谷野左足シュートもミートせずGK正面。
14分 中盤底の啓人から右の向後へ。中の諸岡へワンタッチでパスを出し、諸岡がトラップから反転してきれいなスルーパスを出し、それを受けた石津が右足で流し込む。1−0。
15分 16安野がオフサイドラインぎりぎりで抜け出してGK木之内と1対1になるも木之内がよい判断でナイスセーブ。
23分 ハーフライン手前から小谷野がドリブルで独走。2人抜いてPA内でシュートも相手GKセーブ。
25分 諸岡のポストプレーが相手のファールを誘い、八木がPA外少し右からFK。ゴール前にあがっておりフリーになっていた安藤の頭に当たるもボールはバーの上へ。
30分 啓人のサイドチェンジから右の向後が反転してスルーパス。中央の諸岡小さく振りぬいていいシュートも相手GKナイスセーブ。
前半はほぼ鹿島ペース。相手の決定的な場面はオフサイド崩れの1回くらいで、シュートは打たれるものの危ないという感じは受けませんでした。メニコン帰りの小谷野のドリブルは相変わらず好調。ただこの日は得意のミドルを打つ場面はあまりなく、メニコンではFW起用だったとは聞いていたのですが、本当にPAに切れ込んでいくシーンが散見されて「こうやってちょっとの間にこの年代の選手って変わって行くんだなぁ」とちょっと感傷に浸ってみたり。最終ラインは全クラでレギュラーだった松崎から安藤へ、ボランチは菅野から木之内へとマイナーチェンジはあったものの基本は変わらず。(菅野の姿が全く見当たらずこっそり心配してるのですが…)私はこのチームの両SBが非常にSBらしくて好みだったりします。2人とも身長があまりないのが難点なのかもしれませんが、ここ最近のユースのSBがコンバート組が主流になり、選手当人もあまり乗り気でやっているように見えないということもありSBズキとしては純粋SBが育ってくれたらいいなあと夢を抱いていたりもします。去年のJrユースの両SBも好きだったんですが、左をやっていた平野とかはどこに進学したのだろう。右の関はこの前鹿島フェスティバルの時に鹿島高校にいるのを発見したのですが。閑話休題。個々の能力ではアイデンティを圧倒しているのですが、最後の決定力に微妙に欠けるのはやはりトップからの共通の課題なんでしょうか…?
[後半]
03分 PAより若干外の少し右からのFKを啓人が右足でファーの安藤の頭にぴったりもボールが少し浮いてしまう。
11分 諸岡が右から最終ラインまで切れ込んでマイナスのクロス。これがゴール前の石津の要求と微妙に違ってしまいシュートまで至らず。
13分 アイデンティのFK。小川の左足で蹴るボールはなかなか鋭く落ちるもののGK木之内セーブ。
16分 左の八木からアーリークロス。右のPA内で待っていた諸岡に渡りワントラップでシュートもGKナイスセーブ。
26分 右の武藤がフリーでもらいドリブルで抜けてGKもかわすも最後にすべってしまいボールは枠上に。
後半もほぼ鹿島ペースのまま変わらず。アイデンティも稀にカウンターを繰り出してはくるのですが、効果的なものとはなりませんでした。次の日も試合があるということで畳み掛ける必要はなかったのかもしれませんが、1点差では何があるか分からないのでせめてもう1点取っていれば少し安心して見れたのかもしれないなと。ところで気になって仕方ないのはなぜ武藤のあだ名は"ケリー"なのかという(爆)ドクターさんもお母様方も「ケリー!!」って呼ぶんですよ。全クラの時のドクターさんなんかは「ケリー!ケリー!ケリーふじおー!」って呼んでいて「な、なぜにケリー・・・。そしてなぜにふじお・・・」と(^^;閑話休題。(そればっかりだ)とりあえずスコア上はぎりぎり、ゲーム内容としてはそれなりに圧倒といった形で次の日の決勝に進出です。
高円宮杯U-15選手権茨城県予選 決勝トーナメント準決勝 鹿島JrユースノルテvsアズーSC 2003年9月27日(土) 12:00〜 流通経済大学人工芝グラウンド 30分ハーフ
ノルテ
7坂野 9関
11皆川 10我妻
5吹野 8磯
6金岡 3金澤 4大内 2浅利c
1高橋
アズー
18篠崎 37岡本
16新井 10吾妻
6山本 9小林
7篠崎 24内田 3猿橋 4柿沼
20小野
<交代> ノ 31分 磯→藤田(藤田のワンボランチになり吹野が右に張り、我妻のトップ下へ)
<警告・退場> ア 53分 柿沼 反スポーツ
<得点> ア 24分 16新井 ア 28分 9小林 ノ 52分 11皆川
実は今年クラブ選手権の茨城予選をろくに見に行けなかったので今年のノルテは初観戦・・・。見たいなと思ってたんですがなかなかチャンスがなくて。年初の日立カップで見たことのある選手と、去年もちょっと出ていた選手しか分からなかったので見る前は困っていたのですが、そんな私の後ろからすごく勢いのあるブラジル体操の声が「いーち!にー!さーん!…」ああ、今年のチームは元気な感じなのねと勝手に納得(笑)。対するアズーは最近めきめきと実力をつけ、個性的な選手も多いことで認知されてきているチームです。県西の方となると他の地区に行くのも大変ですし(むしろ埼玉に出た方が早いのかもしれない)、こういうチームが1つあるのはすごくよいなと思います。鹿島ユースにも何人か選手が来てますし、気になるチームです。予選リーグの結果を見ても面白い対戦になるだろうなと思いました。
[前半]
11分 左利きの皆川が左サイドで張ってボールを受けスルーを前線坂野に出すもうまくボールを受けきれず。
13分 新井が中盤でボールを持って完璧にDFラインを抜け出してGk高橋と1対1も高橋が神セーブ。
23分 新井が篠崎とのワンツーで抜けて左足振りぬいくもわずかゴール右。
24分 PAから少し離れた位置からのFKをゴール前でポストになって受けた新井が反転して右足を振りぬいてゴール。0−1。
28分 新井のドリブルを磯が後ろから押して止めざるを得ずファールでFK。PA少し外、正面よりも少し右の角度から小林が右足でほんの少しだけ曲げたFKが見事に直接決まる。0−2。
試合開始10分はお互い均衡した感じの展開だったのですが、アズーの中盤の新井がボールを持てるようになり始めたあたりから徐々にアズーペースへ。それでも最終ラインとGKの奮闘で得点は許さなかったノルテですが、新井の見事な反転にはさすがについて行ききれず失点。その後どうにか無失点でハーフタイムを迎えたかったところですが、小林の綺麗なFKでの追加点を許してしまいます。ノルテも組織的なよいチームなのですが、アズーの波状攻撃はなかなか分厚く守備も身体能力の高さがうまく生かされており得点機はなかなか訪れませんでした。
[後半]
05分 ノルテの右CKからアズーゴールを何度か脅かすも最後のところでGK小野に神セーブされてしまいゴールネットは揺らせず。
22分 皆川が左から切れ込んで左足でゴール上部ネットを揺らす豪快なゴールで1点差に迫る。1−2。
28分 スローインをしようとする柿沼に遅延行為でのイエローが提示される。
後半開始からノルテベンチが動きます。磯を藤田に変え、ボランチの位置にいた吹野を右に出してワンボランチとします。最低2点を追いつかなければならないのですから当然の策です。そしてこれが当たり、右に張った吹野と左の皆川がいい位置でボールを受け再三最終ライン付近まで突破しゴール前にクロスをあげます。しかしアズーDF陣も集中を切らさずよく守り、ゴールを陥れることはできません。前掛かりになって攻め立てるノルテに対し、アズーは前線のメンバーを中心に切れ味のあるカウンターで対抗します。手に汗にぎる展開の中残り10分を切ったところでノルテが追い上げイケイケムードに。しかしアズーも必死に守りそのままタイムアップとなりアズーが決勝に進出することとなりました。お互いいいチームだっただけにここで片方が落ちてしまうのは惜しいなと。それがノルテだっただけに余計にそんな気持ちが強くなりました。3年生の皆さん本当にお疲れ様でした。進路はさまざまだと思いますけど、どこかでサッカーをしている姿がまた見れますように。
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