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 あなたの手



一日が終わり、
疲れがピークに達した電車の中。

隣に座ってたひとが、
おもむろに取り出した携帯電話。

メールを打ち始めた。

ボーっと、それを眺めていたら、
あなたの手を思い出した。


大好きな、あなたの手。

細くてきれいな、あなたの手。


私が触れた、あなたの手。

私に触れた、あなたの手。



今頃は…、

私の知らない誰かに触れてるのかもしれないね。



そんなことを思いながら、
ずーっと、自分の右手を見つめてる。


何度も、右手を見つめてる。




2001年11月04日(日)
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