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■ 夢と現実
夢を見ている――。
夢の中で そう感じていた。
そう… いつものこと。
夢の中で なんとなく夢だとわかる。
となりにいるのは誰だろう…。
なんとなく 懐かしくて あたたかくて なんとも言えない安心感を感じる。
まとった空気が彼みたいだが 彼じゃない。
ああ そうか…。
これは 夢だから…。
きっと 私の中の彼だろう。
現実に 存在しないことを知っていた。
そのとき 彼が話しかけた。
その声に ハッとし そして 目を疑った。
夢のような感覚で存在していた彼が その瞬間に 現実の彼であったことを認識した。
目を丸くした私は 思わず彼に抱きついた。
「ああ… 逢いたかった…。」
ずっと夢だと思っていたのに 現実だと認識して 嬉しくなって 胸がいっぱいになって 思いっきり 彼を抱きしめる。
その瞬間に 夢から覚めた…。
やはり 夢だった。
流れた涙で髪がぬれてる…。
現実は 残酷…。
2001年09月27日(木)
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