++るうの独り言++
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2004年06月07日(月) 懐かしの昭和

今、『昭和』がスポットライトを浴びてるんだそうで。

考えてみれば平成に入ってもう16年、
若者のほとんどが昭和をしらないんだな。
(幼稚園時代までは昭和だったという人々もそんなときの記憶はないも同然なわけだから)

ちょうど私が大正浪漫だの明治村だのにきゃーきゃーいうのと似ているかもしれない。
わたし、タイムマシンがつかえるのなら、即、生芥川に会いにいくもの。

で、
その『昭和』に改めてスポットを当てたのが、50〜60歳ぐらいの人々なんだって。
「おれたちが過ごした昭和はこんなにすてきだったんだ!」ということらしい。

それ聞いて、また私のひねくれ虫がつぶやいたのだわよ。

「その年の人たちってさー、時代が昭和だったときは、その昭和と言う時代を、自分が生きていたその環境をもっとも嫌悪していたひとたちじゃーん」

私は幼かったが(ちょっとうそ)、ちゃんと見てたぞ。

「こんな時代、とか、こんな大人なんて、と、その時代とそこに生きていた人々を嫌っていつも傍観しバカにしてた人々が、今その時代を『素敵だったんだよ』というのか?」

反省なのか? 嘘つきなのか? 機をみるに敏なのか? 金のためなら手段をえらばないのか?(暴言の数々)

で、思ったのよ。
「昭和という時代を嫌悪した人間が、今度は平成16年という今を嫌悪しているわけだ」と。
そんな信用ならない人間のはかりごとや世迷い言に惑わされるもんか。

連中、結局、今を直視できない。今に全力投球できない、今の自分が肯定できない、今がある歴史を語れない、ユートピアがどこかにあると、幸せの青い鳥を探し求めてまだ気付かない面々。
かわいそうだなあ、と。

娘といっしょに「りぼんの騎士」が歌えたり、ひょっこりひょうたんじまみたり、サンダーバードの映画を見にいく幸せもある。
どこかで書いたけど
私は赤いソノシートもしってるし、DVDに録画もできる(←先週できるようになった)
切符が分厚かったのもしってるし、スイカの便利さも毎日体験中。
麻婆豆腐を1から作る事もできるし、素を利用するよさも知ってる。
結核が不治の病だったのも知ってるし、産褥で多くの母子が亡くなったのも知ってるし・・・・

私も子どもに向かって「昔は好かった」と、婆臭い自慢話をするにはするが、その時も、今も存分に謳歌している。
なによりも、日本という国のこの時代に生きているという、3億円の宝くじにあたったようなどきどきするほどの幸運をかみしめている。

それを伝えるため、その幸せを分けるためになら
『昭和ミュージアム』も結構だろう。

が、
今はよくない昔はよかったというだけの、なんの将来性も希望もあたえないような施設なんぞ、必要ないね〜。ふん。




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