++るうの独り言++
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ラストサムライ、やっと見た。 なんつーか実に不思議な映画だった。SFって言ってもいいくらい。 要するにトム君はとっても甲冑着たかったのね。 まー、でもね。 官軍と戦ったのは明らかに戦国武将たちではあったが、迫力があった。 謙さま、かっこよかった。にゃ〜♪ 彼が画面にでるとそこだけ映像の日本が本物になる。 トムクルーズの「うーん、その笑顔のためならなんでもするわ」という笑顔がなかった。トムクルーズに見えなかった。日本人かと思った。 そして真田広之がまたいい。
アメリカの人はこんな風に日本の武士道とか侍をとらえてるんだなー、と思った。 ついでに、日本文化や日本人そのものに対する気持ちの上での捉え方ってのもなんとなく理解できたような気がして面白かった。
時代考証だとか小物使いとか、歴史文化に関する細かいところは眼をつぶって触れないことにしよう。 日本人の国営放送大河ドラマ某脚本家だって、近藤勇と坂本竜馬とその他大勢を一緒に黒船見にいかせるようなことを平気で書いてるんだから、そんなの気にしてちゃはじまらん。<暗に某をけなしている(笑) アメリカ人の「浪漫」とでも「お茶目」とでも言っておけばいい。
内容、というか映画の精神性だけで話をすれば、 なんというか苛立ちというかジレンマというかあきらめというかあがきというか、そんなものがつたわってきて、 そういう意味で、心穏やかに鑑賞できない映画だった。
賛美礼賛されはするものの、ほろぶしかない昔と 眉をひそめ時には唾棄されつつ、発展しすすんでいく現代 この間でゆらゆらただよって途方にくれている日本という国を痛烈に批判されたような気がしてならなかった。 謙さまが注目されるのだって、現代とは違うちょっと昔の男の姿にひかれてるんだと思うよ。(もっとも私はああいう人でないと異性としての魅力は感じないが。わっはっは。)
そうか、この現代の日本人がもってるじれったさというのが外国にもわかっちゃってるんだな。 マレーシアの外相が 「昔の日本はわが国のすばらしいお手本だったし、わが国も日本を見習ってきた。しかしここのところ日本には見習うべきところがなくなっている」といい、日本との関係を見直しはじめている、という話を聞いた。 そういう映画だと思う、これは。 だから 「えええええい。あんたらにいわれたくねえやいっ!! いわれなくったってわかってらいっ!」などとも思った(^^ゞ
だからさ、やっぱり 先日、映画を見もせずに勝手なこと書いたのではあるが そう的外れでもなかったってこともわかった。 この映画が、イラク戦争に絡めた「日本よいしょ映画」だとかいう評をする奴らがいかに能天気なのもわかった。 そもそも、よいしょなんぞ、全くしてない。
で。 この映画は(こういった内容の映画は) 日本が作んなくっちゃいけないんじゃないの? なにやってんの? と、思ったのさ。
とこう書いてるときに アカデミー賞ノミネートの話が飛び込んできた。 謙さまに身びいきでもなんでもぜひあげたいけど、 なんと候補にショーシャンクのお兄さんがいるではないかっ!! ううううう。彼にも是非あげたい。 どうしよう、困ったな。ううううううむ。<お前は選考委員かヾ(・・;)
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