++るうの独り言++
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アメリカにラングドン・ウォーナーという人物がいた。 このお人は第二次世界大戦中、奈良京都の貴重な文化財が空襲で焼失するのを憂い、アメリカの戦略爆撃の目標から日本の古都をはずすことに尽力した東洋美術研究家。
・・・私は、 このお方にとって何万人の日本人の命より、重要文化財や古美術のほうが価値があったのだな、と思わずにはいられず、 よってこの人と、それから「この博士のおかげで京都は守られたのだ」といって彼を尊敬のまなざしで語る日本人が嫌い。
ま、私情はおいといて。
少なくともアメリカにはこういうことを考えたり実行したりする人がいたんだということである。そういう土壌・歴史があったんだということである。
とすればだよ。 今回、人類共通の財産であるメソポタミアの貴重な遺物を 空爆や略奪から守る手立ては考えられなかったんかい。 すっかり失ってしまってから何を慌ててるんだ?
イラクのどの町を包囲したり空爆する前に、博物館をさささっと包囲すればよかったんじゃ? 博物館の学芸員が米英軍と互角に戦えるものを持ってるとは思い難い。
いやアメリカだけの責任じゃないな。 世界の歴史学者がなぜ大声をあげなかった? 人間の盾は博物館に設置すればよかったんじゃ?(暴言)
だからさ、私は 「軍隊を出そうが出すまいが、 どの国も自国の利益や石油の利権やゲンナマにしか目が向いてなかった証拠」 と思ちゃうのさ。 「世界平和を本心で考えている国(人)っていないんじゃないか」 とか悲観してしまうのさ。
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