++るうの独り言++
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3月12日のニュースステーションをご覧になった方 いらっしゃると思いますが、
ヘルパーは利用者さんに対し 「医療行為」はできません。 「医療行為」つうのはつまり「医師の判断や技術によらなければ、人体に危害を及ぼすおそれのある行為」ということ。 そりゃそうでしょ、と。 たかが132時間の研修をうけただけの人間が「医療行為」なんて恐れ多い。
んがしかし、 いまここに 利用者さんが直面している医療行為をあげてみますと 外用薬の塗布、つめ切り、点眼、血圧測定、飲み薬の管理、痰の吸引、摘便・・・
なに? つめきりー? シップや軟膏もぬっちゃだめなの〜? なんだとーーー?!
便秘で苦しんでいらっしゃる利用者さんがいて、ちょっと失礼と拝見しますと、もうそこに便の顔が見えてる。 これなら子育て経験の私にならなんのこたない、指で最初の固い塊を少しかきだしてやればいい。そうすればもうたちまちすっきり。所要時間わずか1分。よかったよかった♪
・・・ですが、これ摘便といって、医療行為です。
こういうときヘルパーのできることは、 せいぜいお腹さするか、水をのんでもらうか、訪問看護の手配をするか、だけなんです。
しかし、介護のご家族はします。看護婦の資格も、医者の資格も、ヘルパーの資格さえないのに。 「私たちができる(する)のに、なんでヘルパーさんがしないの? やってもらいたいことをやってもらえないなんておかしい!」 介護に疲れているご家族の負担を軽減する、というのもヘルパーの仕事なんですが。
・・・・・ これが現場のジレンマです。 研修も何もしていない身で「医療行為」をするのはちょと怖い。 しかし、ご家族がやってるような「医療行為」はヘルパーがやったっていいじゃんかさー(-_-) といつも思うんです。
入浴介助のついでに、届かない足の爪切ってなにがわるいんだい! シップ薬を背中にはるためだけに、訪問看護を頼むのかい!
ヘルパーにもっと研修を加えて 家族の同意や、医師との連携とともに もっともっと介護が現場に即した形になって欲しい。 ・・・そうなるように現場の声をもっと上げていかないとな。
ヘルパーを準家族扱いしてもらっちゃだめなのかな。 私はそのつもりなんだけどな〜。
◆昔の今日の記事
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