子の年齢:7歳
運動会の練習が始まってから、つまり5月からずっと、ちーちゃんは毎日水筒にお茶を持参している。
「もう寒くなったからいいでしょ?」と言っても、毎日持って行った。
寒い朝早起きして番茶を沸かすのは大変だった。 学校から持ち帰った水筒にはいつもお茶がタップリ残っていた。 それでも毎朝水筒を持って学校に行った。
そして今朝。 出かける間際になって、「あ、今日から水筒持って行ったらダメなんだった。」 「は?」 「だって、先生が『どうせ飲んでないでしょ?』って」 「そんなこと昨日言いなさいよ。明日からやめるから今日は持って行って。」 「だめだよ。先生に外に出される。」 「お茶を用意するのも大変なんだよ!ボタン押して出てくる訳じゃないんだから。」 「イヤだ。」
「連絡帳に書いておいてあげるから」 「やめて」
とにかく連絡帳に事情を書いて、水筒を持たせて玄関に出すと、扉を叩いて泣く。 最早パニックである。
「そんなに水筒がイヤならもう二度とお茶作らないからね!夏になっても!」 「ダメ、夏は作って!」 「イヤだね。」 「どうせ飲まないんでしょ!昨日だって飲んでないじゃない!」 「飲むよ。飲むから水筒ちょうだい」
雪がひどいから早く会社に行きたいのに。
「水筒は持って行かなくていい!!」 「じゃあ夏は?夏はお茶くれる?」 「夏になったら考える」 「イヤ!ダメ!」
「作ってあげるから早く学校行け!」
先生、なんで水筒ダメなんですか?
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