子の年齢:6歳10ヶ月
小教研で小学校が休みになったので、会社を休んで博物館ツアーに行くことにした。
上野の科学博物館と大宮の鉄道博物館とどちらがいいか訊いたら、少し考えて「鉄道博物館」とのことだった。 普段は乗り物より生き物が好きなんだけど? 大宮の方が近いからまあいいか。
調べてみると、休日の鉄道博物館はかなり混雑しそうだ。 平日だからといって油断できなさそうなので、始発より前の電車、つまり夜行で行くことにした。
夜行(=急行きたぐに)は(4:20)発だ。車から降りると、外は真っ暗で人気もなく真冬のように寒い。 ホームにすべり込んで来た客車の中は、ふわあ、と暖かかった。
乗客はみんなボックスシートの中で寝ていた。 窓の外は上も下もわからないほど暗い。
ちーちゃんも座るとすぐに寝入ってしまった。
まるで銀河鉄道999みたいだな・・・。 ちーちゃん=哲郎
「急行きたぐに」は越後湯沢には行かないので、直江津から「ほくほく線」に乗り換える。 新しくてきれいな電車だったが、完全なローカル線だ。
「急行きたぐに」にしろ、「ほくほく線」にしろ、普通は乗らない列車ばかり。 到着前から鉄道博物館だよ。ママはなんだかワクワクしてきたな。
越後湯沢はいつもどおり寒い。平日でも新幹線は結構混んでいた。 そうか、新幹線ってビジネスユースがメインなんだ。
大宮駅から、ニューシャトルで「鉄道博物館駅」の改札を抜けた途端、そこが鉄道博物館だった。 朝早くて余裕があった駅員さんが、自動改札で改修されるはずの切符に消印を押して返してくれた。 「記念にね。」
鉄道への愛と仕事への誇りがないまぜになってて、じーんとする。 実は鉄ヲタではないのだが、それが残念な気がしてくる。
早く着き過ぎて、開館待ってる間にちーちゃんがグダグダになってくる。 入場券を買ってすぐに、ミニ運転列車の予約を2つ取って、運転シュミレータに向かった。 平日なので運転シュミレータの待ち時間は10分程度。やりたい放題だ。
エントランスのガラスの向こう側には、本物の在来線の線路が何本もあって、本物の電車が何本も右から左に行き来する。 後で知ったのだが、3階では反対側に新幹線が走っているそうだ。
最大級のHOゲージのショーを見た後、振り返ったヒストリーゾーンに、ドカンと並ぶ本物の機関車や特急列車は圧巻だ。
3時間おきぐらいに、C57?が方向転換するのだが、そのたびに汽笛を鳴らす。 建物全体に響くほど大きな音で、体に反響するのだ。
ミュージアムショップにも工夫を凝らした楽しいお土産が沢山あって、鉄ヲタでなくてもあれこれ欲しくなってしまう。 ちーちゃんは勿論プラレールが欲しいとねだり、店から出てこない。 帰りの切符が買えなくなっちゃうよ。
食堂でかつての賄い、「ハチクマライス」なるものを食べる。 外見からは想像できない味だが、美味しい。最初はぶつくさ言ってたちーちゃんも、「おいしいね」と食べている。
ヒストリーゾーンのガイドツアーに参加しようと思ったが、ちーちゃんがグダグダ言うので仕方なく諦めた。 お土産にプラレールを買ってやった途端、早く帰ろうと言い出す。 おい、ワガママだろ! だけど明日学校だから、早い方がいいか。
帰りは新幹線とはくたかで、乗った瞬間に二人とも爆睡した。 帰着した駅で同僚とすれ違ったことは言うまでもない。
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