子の年齢:6歳
ちーちゃんが立派に小学生になれるかどうか心配なので、小学校を見に行くことにした。 実は学校参観というのは、校区内の保育園や幼稚園の招待行事のようだ。 校区内の保育園に通っていれば、親も知らないうちに連れて行ってくれる。 職場近くの保育園に通っているちーちゃんにはそんな恩恵はなく、ママが小学校と個別に交渉して、個人として参加することになった。
粉雪がしんしん降る中を、傘をさして歩いて行った。 見せてもらうのは1年生4クラスの算数と国語。 もしかして1年生は、算数と国語ばっかりやってんのかな? プリントに書いてある、その日の内容を見てびっくりだった。 「2桁の数」「時計のよみ」「カタカナの形」 1年生の後半になってもまだ、文字の形をやっているんだ。2桁の数だって、ちーちゃんはもうわかる。 学校の勉強はちょっと頼りないかも・・・。
同い年のお友達のSくんが、「全部わかるわ。オレもう掛算やっとるもん。」なんて言ってる。ああそうですか〜。 ちーちゃんだって掛算やってるけど、こういう「オレはエライ」系の男子とは張り合っても面倒だ。
4組に保育園のお友達がいる。算数の2桁の数の授業を退屈そうに聞いている。5人ぐらいが先生の質問にしきりと手を上げている。 ちーちゃんは、教室の様子より授業そのものに興味があるようで、ぶつぶつ独り言を言ってる。
1組の国語を見に行った。 授業の内容は「カタカナの形」という無味乾燥なものである。 が、実に子供たちがイキイキしている。ひらがなとカタカナの形の違いについて、10人ぐらいが手を上げている。 担任の先生で勉強の楽しさがこうも違うものか、と思った。
そのあと、先生にお願いして、支援級の授業も見せていただいた。 準備室のような小さい教室に、生徒さんは3人。みんな落ち着いて、それぞれの課題をやっている。 20年前の教育実習の時に見たのとは、えらい違いだ。 子供たちはそれぞれ、定規やハサミを使って曲線を切ったり、ノリで貼ったりしている。 ガムのようなものを作ったり、同じ折紙を繰り返し折っている子もいて、職業教育に役立ちそうだと思う。 いい先生だ。
さて、ちーちゃん、小学校見てみてどうだった? 「早く行きたい。」 「何で?折紙楽しそうだったから?」 「なん、違う。授業おもしろいから。」
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