子の年齢:5歳8ヶ月
保育園で福音館の月間絵本を購入している。 「こどものとも」傑作選からよりすぐり。
7月の絵本が「だいちゃんとうみ」で、だいちゃんという都会っ子が長崎の海沿いの町に住むいとこと、1日遊ぶ風景が描かれている。 ママの親世代にあたる作者の、少年の日の思い出がちりばめられている。
ママの一番のお気に入りだ。
山あいの坂道から見える、三角に切り取られた海。 しらじらと明ける海面のほの明かり。
ぎらぎらとてりつける川面の照りかえしと、岸辺に生い茂る夏草。
そうした細かな夏の描写の中に、台詞は全て長崎弁である イントネーションを真似て朗読してみる。
-いおば、もらいにきたと!(魚をもらいにきたよ) -よかよか、ふとかとば、いれとくけん!(いいよ、大きいのを入れとくよ)
-晩ご飯のでけたよう!
「何でそんな風に読むが?」 「長崎の人ちゃ、こんな風に話すがんぜ。」
それから随分たったある日、ちーちゃんがぽつりと言った。
「キャンプ場で会った人も『晩ご飯のでけたよう』って言っとった」
キャンプ場で会った人というのは、神戸の方である。 それはちょっと違うんじゃないかな・・・?
でも、方言というものの存在に気づいたみたい。
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